品種詳細
もち姫
小麦「もち姫」はもち性で、「はつもち」と比べて、収量性、製粉性、粉の色相が改良された品種である。「ネバリゴシ」と比べて稈長は同程度、成熟期は2日遅いやや早生種で、青森県をはじめ寒冷地での地域特産的な用途向けに普及が見込まれる。
主要特性
- 小麦「もち姫」はもち性、高品質・安定多収を育種目標として1996年1月に東北農業試験場の温室にて「もち盛系C-D1478 (後のはつもち) 」を母とし、「F1=もち盛系C-G1517/盛系B-8605 (後のハルイブキ) 」を父として人工交配を行い、以後、系統育種法により選抜・固定を図ってきたものである。2005年度に播種した世代はF11である。
- 「もち姫」は「はつもち」より耐寒雪性がやや優れ多収で、製粉性や粉の色相が大幅に改善されたもち性の品種である。
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その他、寒冷地の主力品種である「ネバリゴシ」と比較して次のような特徴がある。
- 播性はIVで出穂期は2日早く、成熟期は2日遅い白ふのやや早生種である。
- 稈長は同程度のやや短稈種で耐倒伏性は中程度である。
- 耐寒雪性はやや弱く、穂発芽性はわずかに劣るやや難である。
- 収量はほぼ同程度である。
- 千粒重は同程度でやや小さく、外観品質は中の中である。
- 粒質は中間質で製粉歩留は同程度である。
- 粉の明るさはやや低く、白さはやや高い。
- ファリノグラフの吸水率は極く高く、バロリメーターバリューは同程度の中で、アミログラフの最高粘度は低いがブレークダウンは大きい。
栽培適地
寒冷地の平坦地に適する。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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20430 (2006年12月 8日) |
2007年3月 2日 | 18437 (2009年9月10日) |
25年 (満了日:2034年9月10日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
もち盛系C-D1478 (はつもち) x {もち盛系C-G1517 x 盛系B-8605 (ハルイブキ) } | 東北糯217号 |