品種詳細

さちかおり

「さちかおり」は早生で稈長がやや短く耐倒伏性のパン用硬質小麦です。穂発芽性がやや難で、容積重が大きい品種です。アミロース含量はやや低く、穀粒硬度が高い特性です。生地の力は「ミナミノカオリ」よりやや弱く準強力的でフランスパン適性があります。

主要な特徴

「さちかおり」は「西海174号」を母、「中系05-44」を父として人工交配を行い、得られたF1個体由来の半数体倍加系統より選抜する半数体育種により育成された品種です。
育成地の調査では、

  1. 播性の程度はIIの春播性で、「ミナミノカオリ」と比較して、出穂期と成熟期は2~3日程度早い早生種で、稈長は短く、倒伏程度は同等で耐倒伏性があります。ふ色は黄白色で有芒種です。
  2. 「ミナミノカオリ」と比較して、穂数が多く多収です。容積重が大きく、千粒重はやや小さい品種です。外観品質はほぼ同程度です。
  3. 穂発芽性はやや難、縞萎縮I型抵抗性はやや強、うどんこ病抵抗性は中、赤さび病および赤かび病抵抗性はやや弱です。
  4. 「ミナミノカオリ」と比較して、原粒のたんぱく質および灰分含量は少ないが、穀粒硬度が高い品種です。60%歩留の粉のアミロース含量はやや低く、生地の力はやや弱く準強力的です。
  5. フランスパン加工適性がすぐれる。「ミナミノカオリ」に比較して、体積が大きく、焼き色が濃く、2016年佐賀県現地産材料を用いた加工適性試験では、フランスパンは風味が高く、うま味および甘味成分であるアスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、アラニン含量が高い結果になっています。

活用面・留意点

  1. 栽培適地は温暖地以西の平坦地です。
  2. フランスパン用途としての「さちかおり」の目標原粒たんぱく質含量は11.5%です(実需者評価より)。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
29819
(2014年12月25日)
2015年6月26日 26589
(2018年2月 9日)
25年
(満了日:2043年2月 9日)
交配組み合わせ 旧系統名