品種詳細

なごみまる

だいず「なごみまる」は、「タチナガハ」並の収量性・耐倒伏性を備えた品種である。大豆の主要アレルゲンタンパク質の一つであるβ-コングリシニンのうち、αおよびα'サブユニットを欠失している。豆乳等の大豆食品のアレルギーリスク軽減のための原料として利用できる。

主要特性

  1. 「なごみまる」は「タチナガハ」を母とし、β-コングリシニンのαおよびα'サブユニットを欠失する「α欠(I)(現在の「ゆめみのり」)」を父として人工交配した系統に「タチナガハ」を2回戻し交雑して得られた刈交0542BC2にタチナガハを戻し交雑し、得られた後代から選抜した系統である。
  2. 大豆の主要アレルゲンの一つのβ-コングリシニンのうち、αおよびα'サブユニットを欠失する。
  3. 耐倒伏性は「タチナガハ」並に優れる。
  4. 「タチナガハ」並みの収量で、既存の「ゆめみのり」に比べ多収である。
  5. 豆乳類への加工適性は優れる。
  6. 成熟期は「タチナガハ」よりやや早生である。
  7. 百粒重は「タチナガハ」よりやや少ない。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
20432
(2006年12月11日)
2007年3月 2日 19478
(2010年3月18日)
25年
(満了日:2035年3月18日)
交配組み合わせ 旧系統名
タチナガハ3//α欠(I)/タチナガハ 関東103号