品種詳細

ハルアカネ

「ハルアカネ」は、「イチバンボシ」より穂長が1cm程度長く、約2割多収で、精麦白度が高く高品質な早生の六条裸麦である。うるち性であるがβ-グルカン含量がやや多く、穀粒硬度が高いため搗精(とうせい)時間は長いが、砕粒率が低い。

主要特性

  • 「ハルアカネ」は、大粒で高白度の「四R系2252」を母親、早生で多収の「四国裸99号」を父親として交配し、派生系統育種法により育成した渦性の六条裸麦である。
  • 播性程度は"V"で、出穂期は「イチバンボシ」と同程度、成熟期は1日早い早生である。
  • 「イチバンボシ」より稈長はやや長く、穂数は同程度~やや少なく、穂長が1cm程度長い。
  • 栽培年次に関わらず安定的に多収で、育成地における平均収量は標肥区・多肥区ともに「イチバンボシ」より約2割多い。
  • 「イチバンボシ」と同様に、オオムギ縞萎縮病には強く、うどんこ病・赤かび病抵抗性は"中"で、穂発芽性は"難"である。
  • 硝子率は「イチバンボシ」よりやや低い。
  • うるち性であるがβ-グルカン含量は「イチバンボシ」より多い。
  • このため「イチバンボシ」よりも穀粒硬度が高く、60%歩留搗精時間が長く、砕粒率が低い。
  • 精麦白度が高く優れる。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
34236
(2019年10月17日)
2020年1月23日

交配組み合わせ 旧系統名
四R系2252/四国裸99号 四国裸132号