品種詳細

ポップベリー

「ポップベリー」は国内で遺伝資源として保存されている桑の中では果実が最大である「大唐桑」を倍数体化して育成された大粒系の果実採取用品種です。大人の親指ほどのサイズの果実を着けます。

主要特性

  • 「ポップベリー」は組織の表層が2倍体、内層が4倍体の安定した周縁キメラ構造を持つ混数体です。
  • 育成地(つくば市)における果実の収穫開始時期は5月末で、「一ノ瀬」とほぼ同じです。
  • 果実の重量は平均で約8gになり、国内に現存するクワ品種の中では最大です。着果数も多く、高い収穫能率を期待できます。
  • 果実の糖度はやや低いですが、酸味は強くないため、生食にも適します。
  • 菌核病抵抗性は弱であるため、殺菌剤の散布等による防除が必要になります。樹勢が弱く、栽培が難しいという特性もあります。
  • 耐寒性に欠け、枝枯れ性病害の被害を受けることが多い傾向にあるため、積雪地及び寒冷地における栽培は避けるようにしてください。

育成担当者

小山朗夫、町井博明、山ノ内宏昭

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
13724
(2001年8月13日)
2002年2月13日 12194
(2004年8月18日)
25年
(満了日:2029年8月18日)
交配組み合わせ 旧系統名
来歴
「大唐桑」へのコルヒチン処理による2倍体と4倍体の混数体
FRM-02