品種詳細
茶中間母本農5号
「さやまかおり」由来のクワシロカイガラムシ抵抗性遺伝子MSR-1を有し、これに連鎖するDNAマーカーにより後代の選抜が可能である。また炭疽病、輪斑病にも抵抗性であり、耐病虫性の交配母本として有用である。同時に緑茶品種の細胞質の多様化にも貢献できる。
主要特性
- 「茶中間母本農4号」および「茶中間母本農5号」は炭疽病・輪斑病に抵抗性の「金-Ck17」を種子親、クワシロカイガラムシ抵抗性の「さやまかおり」を花粉親として1995年に交雑して得られた集団中より選抜した系統である。
- 「茶中間母本農4号」および「茶中間母本農5号」は「さやまかおり」由来のクワシロカイガラムシ抵抗性遺伝子MSR-1を有しており、その後代は実用的なDNAマーカー選抜が可能である。
- 「茶中間母本農4号」の一番茶の萌芽期・摘採期は中生、「茶中間母本農5号」は晩生である。
- 「茶中間母本農4号」および「茶中間母本農5号」は耐病性は炭疽病・輪斑病に強であり、後代にも抵抗性強の個体が多数出現する。
- 「茶中間母本農4号」の製茶品質は外観が優れるが、内質は水色が薄く滋味が淡白である。一方、「茶中間母本農5号」の製茶品質は水色が薄い点を除けば良好で、特に外観が優れ、内質も滋味が濃厚である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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17321 (2004年8月11日) |
2005年6月23日 | 16017 (2008年2月22日) |
30年 (満了日:2038年2月22日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||