品種詳細
サラホワイト
- 「サラホワイト」は、加工業務用ダイコンとしておろしやつま等の生食加工や切り干しに適した品種です。
- 「サラホワイト」は、ダイコンの辛味成分の前駆体でもあり臭気や黄変の元となる4-メチルチオ-3-ブテニルグルコシノレート (4MTB-GSL) を含まない、初めての実用品種です。
- 「サラホワイト」を原料とした大根おろしでは、製造後一年間冷凍貯蔵しても臭気や黄変が生じず、辛味やフレッシュ感が残存します。
- 「サラホワイト」は秋播き冬どりの作型に適応します。
主要特性
「サラホワイト」の根の形状 (左)
右は一般的な青首品種「耐病総太り」
- 「サラホワイト」は白首のF1品種で、従来のダイコンに多く含まれるグルコシノレート成分の一種、4MTB-GSLを含まない、初めての実用品種です。
- 「サラホワイト」は4MTB-GSLに替わって臭気や黄変の原因となる物質に変化することのないグルコエルシンを含んでおり、総グルコシノレート含量は既存の品種に比べて少なくなっています (表1) 。
- 「サラホワイト」は一般的な加工向け青首品種に比べて肉質が硬く、乾物率が高い特徴があります。
このため、おろしやつま、切り干しに加工した際の歩留まりが優れています。
「サラホワイト」を原料とした大根おろしでは、たくあん臭は生じません (図1) 。
また、製造後一年間冷凍貯蔵しても黄変せず (図2) 、辛味やフレッシュ感が残存します (表2) 。 - 「サラホワイト」は秋播き冬どり作型に適した品種です。
青首の代表的な品種で切り干し用原料としても使用される「耐病総太り」に比べると生育が緩慢ですが、す入りは極めて遅く、収穫を「耐病総太り」より遅らせることで加工用原料として必要な1,800g以上になります。 - 「サラホワイト」は加工品が黄変せずに白さが続くことから、「完全な (thorough) 」もしくは「高貴な女性」を意味するサラと、「白 (white) 」を組み合わせて命名しました。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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30434 (2015年9月 3日) |
2015年12月22日 | 26231 (2017年8月21日) |
25年 (満了日:2042年8月21日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
ダイコン安神交2号 |