品種詳細

せとか

育成系統清見×アンコールNo.2に「マーコット」を交雑し、育成したタンゴールです。大果で肉質は柔軟・多汁、芳香があり、高糖度で食味良好な少核品種で、2月に成熟する中生のカンキツです。

主要特性

  • 果実は200~280gの大果で、果面は平滑、果形は腰高の扁円形で整っています。果皮は橙~濃橙色で、厚さは薄く、皮は剥きやすくなっています。アンコールあるいはマーコット類似の中位の芳香があり、熟期は2月で、糖度は12~13%で食味良好です。果肉は濃橙色で、じょうのう膜は薄く、肉質は柔軟多汁で、種子数は0~5個程度で少なくなっています。単為結果性が強いのも特徴です(表1)。
  • 樹勢は中~やや弱で、樹姿は中~開張です。結実性は良好で連年結果します。そうか病、かいよう病に強く、カンキツトリステザウイルス(CTV)に対しては罹病性であり、ステムピッティングの発生度は高くなっています(表2)。

せとかの果実特性

せとかの樹性

「せとか」の果実
果実

「せとか」の結実状況
結実状況

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
10852
(1998年4月 9日)
1999年3月18日 9398
(2001年10月18日)
25年
(満了日:2026年10月18日)
交配組み合わせ 旧系統名
(清見×アンコール)-No.2×マーコット 口之津19号

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:タンゴール農林8号

登録年月日:1998年8月21日

育成担当者

松本亮司、山本雅史、奥代直巳、山田彬雄、國賀 武、浅田謙介、池宮秀和、内原 茂、吉永勝一、吉岡照高、村田広野、三谷宣仁、生山 巖

発表論文

果樹研究所研究報告 2号, p.25-31(2003-03): カンキツ新品種'せとか'