品種詳細

ぽろたん

「ぽろたん」は、果実が大きく食味に優れるとともに渋皮が簡単にむける画期的なニホングリ品種です。早生の主要品種である「丹沢(たんざわ)」の子であり、渋皮がポロンと剥けることと、広く愛されて欲しいとの願いを込めて「ぽろたん」と命名されました。和洋菓子などの加工品への利用をはじめとした需要拡大により、国内のクリ関連産業の活性化に寄与することが大いに期待されます。
果樹研究所「ぽろたん」紹介ページ

主要特性

  • 樹勢はやや強く、樹姿はやや直立です。枝梢は密に発生し、太く、長いです。雌花の着生は多く、結果性はやや多いです。収穫期は、育成地(茨城県つくば市)で9月上中旬で「 国見」 と同時期です。(表1)。
  • 平均果重は30 g程度で「 国見」 よりやや小さいですが、「 丹沢」 よりやや大きく、揃いは中程度です。双子果の発生はやや多く、裂果の発生は少ないです。果実の比重は「丹沢」や「国見」より高く、肉質はやや粉質です。果肉は黄色で甘味、香気ともに「 丹沢」 や「 国見」 より多く、食味は良好です。環境条件により、虫害果が多発する場合があります。
  • 加熱前に鬼皮(外側のかたい皮)に切り目を付けることで渋皮を容易にむくことができます。蒸しグリでの渋皮は簡単に除去できます。焼き栗の渋皮剥皮性が甘栗に使われるチュウゴクグリ並に優れています。

表1 クリ「筑波36号」の樹性および果実特性

 

図1 「クリ筑波36号」のきゅう果

図1 「ぽろたん」のきゅう果

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
20121
(2006年8月22日)
2006年11月17日 15658
(2007年10月22日)
30年
(満了日:2037年10月22日)
交配組み合わせ 旧系統名
550-40{290-5(森早生×改良豊多摩)×国見}×丹沢 クリ筑波36号

栽培適地

試作を検討した関東地方以西の産地で特性を発揮できましたが、東北地方での適応性は不明です。 

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:くり農林8号

登録年月日:2006年10月4日

育成担当者

壽 和夫、齋藤寿広、澤村 豊、寺井理治、正田守幸、阿部和幸、佐藤義彦、鈴木勝征、高田教臣、平林利郎、佐藤明彦、木原武士、西端豊英、樫村芳記、内田 誠、小園照雄、福田博之

発表論文

果樹研究所研究報告9号, p.1-9(2009-04): ニホングリ新品種'ぽろたん'