品種詳細

グロースクローネ

「グロースクローネ」は、高温下でも着色性に優れる極大粒の四倍体ブドウです。糖度は「巨峰」並み、酸含量は「巨峰」よりやや低いです。ジベレリン処理により種なし生産が可能です。

主要特性

  • 果皮色は紫黒色です。一房の大きさを「巨峰」並みの450~500 gとして房作りを行うと、「巨峰」、「ピオーネ」よりも濃い良着色果が得られます(写真1、表1)。
  • 糖度は19.0%と「巨峰」や「ピオーネ」と同程度に高く、酸含量は「巨峰」よりも低く0.40 g/100 ml程度になります(表2)。
  • はく皮性は中程度、果肉特性は中間、果肉硬度は中で、「巨峰」、「ピオーネ」と同程度です(表2)。
  • 香気はフォクシーです。
  • 25 ppmのジベレリンを満開時と満開10~15日後の花(果)房浸漬処理により極大粒の種なし果が得られます。開花前にストレプトマイシン200 ppmを散布することで、より確実に種なし果とすることができます。
  • ジベレリン処理果の果粒重は20 g程度となり、「巨峰」、「ピオーネ」より大きいです(表2、写真1)。
  • 年により裂果が発生することがありますので(表2)、成熟期後半には定期的に潅水をするなど、極端な乾湿の変動を避けるような土壌水分管理が必要です。
  • 脱粒性ならびに日持ちは「巨峰」、「ピオーネ」並みです(表2)。
  • 樹勢は「巨峰」、「ピオーネ」並みに強いです(表2)。
  • 発芽期は4月14日頃、開花期は6月4日頃で「巨峰」より遅いです(表2)。
  • 収穫期は8月下旬で「巨峰」、「ピオーネ」と同時期です(表2)。
  • 結果母枝基部の花芽着生が良好なため、短梢剪定栽培が可能です。


図1 ブドウ「グロースクローネ」の果房

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
32149
(2017年5月31日)
2017年10月20日

交配組み合わせ 旧系統名
藤稔×安芸クイーン ブドウ安芸津30号

栽培適地

「巨峰」、「ピオーネ」の栽培地域、特にこれらの品種の着色不良が問題となる西日本地域(愛媛県、兵庫県、鹿児島県等)で早期の普及が見込まれます。

育成担当者

佐藤明彦・山田昌彦・河野淳・三谷宣仁・伴雄介・上野俊人・白石美樹夫・尾上典之・東暁史・岩波宏・吉岡美加乃・間瀬誠子・伊藤隆男