品種詳細

錦秋

「錦秋」は甘味が多く食味の優れる中生のリンゴ新品種です。果皮は濃赤色で着色しやすく、多汁で肉質が良いのが特徴です。

主要特性

  • 果実重は300 g程度で、「ジョナゴールド」より小さく「千秋」と同程度の大きさです。果皮は濃赤色で着色しやすく、さびの発生は少ないです(図1)。肉質は良く、果肉硬度は14ポンド前後で、果汁は多いです。糖度は15.4%程度で「千秋」や「ジョナゴールド」よりやや高く、酸度は0.34 g/100 ml程度で「千秋」や「ジョナゴールド」より低いため甘味が強く、食感・食味に優れます(表1)。
  • 果実の日持ち(20°C下での品質保持日数)は10~14日で、「千秋」と同等かやや短く、「ジョナゴールド」より長いです(表1)。
  • 樹勢は中位で短果枝の着生はやや少~中で「千秋」と同程度です。開花期は育成地では5月中旬で、「千秋」や「ジョナゴールド」より3日程度遅いです(表2)。
  • S遺伝子型はS3S5なので「つがる」とは交雑不和合性を示しますが、「つがる」以外の主要品種とは交雑和合性です(表2)。
  • 果実の成熟期は10月上旬で「千秋」と ほぼ同時期に成熟し、「ジョナゴールド」より19日程度早いです(表2)。
  • 裂果、心かびの発生率はいずれも3%程度で、「ジョナゴールド」と同程度で「千秋」より低いです。後期落果の程度は無~少で、斑点落葉 病に抵抗性です(表2)。
  • 栽培地域、年次によっては短果枝の着生が少なくなるため、短果枝の着生状況により、必要に応じて長果枝も利用して着果量を確保するようにして下さい。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
32286
(2017年7月 5日)
2017年10月26日

交配組み合わせ 旧系統名
「千秋」×4-4349(「つがる」 ×「いわかみ」) リンゴ盛岡70号

栽培適地

北海道など寒冷な栽培地域でも糖度は十分に高く、既存の栽培品種並みに果実が肥大することに加えて、北関東地方(茨城県、栃木県、群馬県)や東海地域(岐阜県)でも着色・食味が優れることが確認されているため、全国各地のリンゴ生産地域で40 ha以上の普及が期待されます。

育成担当者

阿部和幸・森谷茂樹・岩波宏・古藤田信博・副島淳一・岡田和馬・高橋佐栄・加藤秀憲・小森貞男・土師岳・別所英男・伊藤祐司・石黒亮・清水拓

関連リンク

成果情報:甘く多汁で食味が良く着色しやすい中生のリンゴ新品種「錦秋」
プレスリリース:高温でも濃赤色に着色しやすく、食味も良い リンゴ新品種「錦秋」
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