品種詳細

JFIR-20

二倍体のイタリアンライグラス「JFIR-20」は、茎葉に硝酸態窒素を蓄積しにくい新品種で、これまでの市販品種中で最低レベルの「優春」より硝酸態窒素濃度がさらに低い。タキイ種苗から「うし想い」の商品名で販売されている。

主要特性

  • 「JFIR-20」は、畜産草地研究所が育成した、硝酸態窒素濃度が低い品種「イタリアンライグラス中間母本農3号」と、日本草地畜産種子協会が育成した系統を材料として、硝酸態窒素濃度や草勢、出穂期などに関して集団選抜によって育成した二倍体イタリアンライグラスである。
  • 堆肥や窒素肥料の多量施用により、硝酸態窒素濃度が牛の硝酸塩中毒に対する飼料中の硝酸態窒素濃度のガイドライン値である乾物あたり0.2%を上回る場合、「JFIR-20」の硝酸態窒素濃度は、これまでの市販品種中で最低レベルの「優春」より20%以上低い。
  • 「JFIR-20」の出穂期は早生で、乾物収量は「優春」など他の市販品種とほぼ同程度である。

JFIR-20草姿

JFIR-20草姿 (2015年4月18日撮影、畜産草地研究所 那須研究拠点)

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
29484
(2014年8月29日)
2015年4月13日 25486
(2016年10月17日)
25年
(満了日:2041年10月17日)
交配組み合わせ 旧系統名
JFIR-20II