品種詳細

九州交3号

ソルガム新品種「九州交3号」は、高消化性遺伝子bmr-18を持つ晩生のスーダン型ソルガム品種で、出穂前の収穫でも乾物収量、推定TDN含量が高く、出穂前に収穫することで穂に発生する主要病害糸黒穂を回避できる。

主要特性

「九州交3号」は子実型ソルガムの細胞質雄性不稔系統「JNK-MS-6A」を種子親とし、スーダングラス自殖系統「JK2」を花粉親として育成とする単交雑一代雑種である。

  • 1番草の出穂期は、4月28日播種で「SSR4」より10日遅く、5月14日播種で「SSR4」より1ヶ月遅く、2番草の出穂期も「SSR4」より10日遅い。そのために、従来の品種に比べて出穂が遅く、出穂前の収穫で胞子による病害の蔓延を回避することができる。
  • 大分県での年間乾物収量は、「SSR4」並である。九州沖縄農研(育成地)の年間乾物収量は、「SSR4」を含む市販の高消化性品種より高い。
  • 高消化性遺伝子bmr-18を有している。リグニン含量は、いずれの播種期においても「SSR4」よりやや低い。1番草の推定TDN含量は、市販の高消化性品種と同程度である。
  • 草丈は「SSR4」よりやや高く、稈径「SSR4」はやや太く、茎数は「SSR4」並である。
  • 紫斑点病抵抗性は「SSR4」より劣る「弱」である。すす紋病抵抗性は「SSR4」と同じ「やや強」である。
  • 耐倒伏性は、「SSR4」並かやや劣る。8.無加温ビニールハウスに2月下旬播種で栽培した場合、種子親は花粉親より2週間程度早く出穂する。雌雄畦比4:1での採種量は15.5kg/a程度である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
25224
(2010年9月28日)
2010年11月24日 21870
(2012年7月26日)
25年
(満了日:2037年7月26日)
交配組み合わせ 旧系統名