品種詳細

札幌2号

種間交雑により育成したアリウム「札幌2号」は、淡青色の花色で、バニラエッセンスに似た甘い香りを有する。小球開花性があり、球根の増殖も容易である。切り花は「スカイパフューム」の名でも販売されている。

主要特性

  • アリウム「札幌2号」の花色は淡青色で、両親に比べ、花数が500~700個と多く、花房径も大型である。花粉親のカエルレウムでしばしば見られるヤグラ等奇形花の発生は見られない。
  • 花にはバニラエッセンスに似た甘い香りがある。
  • 札幌における開花期は6月中旬である。茎長は70~100cmと長く、茎が太いため耐倒伏性に優れる。
  • 切り花の水上げは良く、切り花にした後も蕾がほとんど開花するため、2週間以上の観賞期間がある。
  • 球重0.5gといった非常に小さな球根でも開花し、2g以上球で切り花品質は高まる。また仔球を10~20個形成し、1作で開花球になるため、球根の増殖も容易である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
18845
(2005年9月30日)
2006年8月14日 18297
(2009年7月31日)
25年
(満了日:2034年7月31日)
交配組み合わせ 旧系統名
アリウム カエシウム / アリウム カエルレウム 札幌2号

育成の経過

ジーンバンク事業海外遺伝資源探索においてカザフスタン国の山岳地帯で収集した淡青色の野生種カエシウム(Allium caesium)を子房親とし、切り花用に栽培されている濃青花の野生種カエルレウム(A.caeruleum)を花粉親として1999年6月に種間交雑行い、胚珠培養により得られた53個体の雑種から、花色や香り等に優れた2系統を最終選抜し、「アリウム札幌1号」、「アリウム札幌2号」を付した。