品種詳細

健旺

「健旺」は、「峰風」と出穂時期が同程度の早生のスーダン型ソルガムである。沖縄等の栽培期間が長く3番草まで収穫できる地域および九州地域の梅雨明け播種(7月播種)で「峰風」より多収である。

主要特性

  1. 「健旺」の1番草は、早生品種「峰風」より1日遅く出穂する。早晩性は早生に属する。高温条件で生育する2、3番草は、「峰風」より9日~14日遅く出穂する。
  2. 3番草の乾物収量は、それぞれ、「峰風」対比122%と多収である。熊本および沖縄の年間乾物収量は、それぞれ、「峰風」対比104%および109%である。また、熊本の7月播種の年間乾物収量は、「峰風」対比128%である。播種遅れによる収量の低下が小さく、9月から10月にかけての収量性は「峰風」より優れる。
  3. 1番草の乾物率は「峰風」よりやや低いが、「KS-2」より高い。
  4. 初期生育は「峰風」並で、初期草丈は「峰風」より低い。
  5. 幼苗接種試験では紫斑点病抵抗性は大きな病斑が発生するために「やや弱」であるが、病斑の色が褐色のために罹病程度が目立たない。自然発病による紫斑点病罹病程度は「峰風」より少ない。
  6. 自然発病によるすす紋病罹病程度は「峰風」より少ない。
  7. 1番草および2番草の茎葉の推定TDN含量は「峰風」並である。
  8. 1番草の草丈、稈径、茎数は「峰風」並である。
  9. 1番草の倒伏割合は「峰風」並である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
33170
(2018年6月11日)
2018年10月25日

交配組み合わせ 旧系統名
ICSA608/JNK-3