育成系統情報

関東裸糯90号

特性の概要

「関東裸糯90号」は渦性で糯性の六条裸麦系統で、以下の特徴がある。

  • 秋播性程度IVの早生種で、出穂期はカシマムギと同程度、成熟期は4日程度遅く、イチバンボシ並である。
  • オオムギ縞萎縮病ウイルスI型・II型に極強で、III型には強である。麦類縞萎縮病には罹病する。
  • うどんこ病抵抗性はやや弱、赤かび病抵抗性は弱である。
  • 稈長はカシマムギ、イチバンボシよりやや短く、耐倒伏性は強い。
  • 穂長はカシマムギと比べて長く、イチバンボシより短い。穂数はカシマムギ、イチバンボシより多い。収量はカシマムギより少ないがイチバンボシより多い。
  • 小粒で千粒重は軽いが、容積重は重い。
  • 外観品質は畑ではカシマムギと同程度、水田ではやや劣る。イチバンボシよりは畑・水田ともに劣る。
  • 搗精時間はカシマムギと比べて短く、イチバンボシよりは長い。砕粒率はカシマムギ、イチバンボシより少ない。搗精白度はカシマムギ、イチバンボシと比べて水田・畑ともに高く、精麦外観に優れる。
  • ポリフェノール含量はイチバンボシと比べて原麦ではやや少なく、搗精麦ではやや多い。炊飯後はイチバンボシと同程度に褐変する。
  • β-グルカン含量はカシマムギ、イチバンボシよりも多い。
  • 蛋白質含量はカシマムギよりやや高く、同程度の麦茶加工適性を有する。
栽培適地 育成系統年 用途 主要特性
関東、東海の平坦地及び 東北南部の一部地帯 2008年1月 1日 主に精麦用 渦性、裸性、糯性、播性IV、縞萎縮病強