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水曜会(第677回)

情報公開日:2013年3月 1日 (金曜日)

日時

平成25年3月6日(水曜日)13時30分~

場所

(独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 講堂
茨城県つくば市観音台3-1-5 (交通案内/会場案内(建物3))
Tel: 029-838-7707(企画管理部 業務推進室 交流チーム)
Fax: 029-838-7907

参加希望者の事前登録は不要、当日参加も可能です。多数のご来聴をお待ちしております。

内容

座長:菅野 徹(動衛研)

ラオスにおける口蹄疫ワクチン接種とアジアにおける口蹄疫の防疫

○坂本 研一(動衛研)

日本を含む東アジアの国々で発生する口蹄疫のほとんどが、東南アジアや中央アジアなどの口蹄疫常在国と国境を接する中国にまず口蹄疫ウイルスが侵入し、感染が拡大して、その後に東アジアの国々に伝播する様相が流行ウイルスの遺伝子解析結果から明らかになって来ている。その理由としては、アジア地域の活発な経済活動に伴い、モノや人の移動が増加することによるものと考えられ、近年、その感染のスピードはさらに増している。日本では、過去100年間に2000年と2010年に口蹄疫が発生した。いずれの時期も、東アジア全体で広く口蹄疫の発生が認められ、中国がその発生の中心的な位置にあった。このことから、中国への新たな口蹄疫ウイルスの侵入を阻止できれば、東アジアにおける口蹄疫の発生頻度を著しく低減できる可能性がある。今回、口蹄疫に感受性を有する家畜が集積し、口蹄疫が多発する地域(ホットスポット)の一つであるラオスの北東の地域の牛や水牛に、日本が備蓄していた口蹄疫ワクチン20万ドーズを接種して、その一部の動物から血液を採取して、日本が国内備蓄終了後に供与した口蹄疫ワクチンの有効性を確認したので報告する。

座長:高橋 雄治(動衛研)

ケトーシス牛の分娩前のデータ解析

○佐藤 国雄(動衛研)

乳牛ではケトーシスを始めとする周産期疾病が大きな問題である。乳牛16頭(健康9頭、ケトーシス7頭)の25検体の後ろ向きに実施した症例対照研究の産前のデータを用いて、ケトーシス牛の特徴を抽出するとともに、産前のデータから産後発生するケトーシスが予測可能であるかをまたその説明因子が何であるかを解析した。測定データ項目は総コレステロール(TCH)、遊離コレステロール(FC)、コレステロールエステル(CE)、リン脂質(PL)、中性脂肪(TG)、遊離脂肪酸、GOT、ɤ-GTP、apoB-100、 レシチン:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)の10項目である。LCAT、CE、TCH、PLの値はケトーシス牛では健康牛に較べ有意に低かった。逆にTGではケトーシス牛が高い傾向ではあったが有意差はなかった。CE、TCH、PLとLCATと病態による線形回帰分析では、CE、TCHでは病態とLCATの間の交互作用が有意でケトーシス牛ではLCATに対する反応性が有意に低く、PLでは反応性に有意差はなかった。病態を応答変数として名義ロジステイックモデルと決定木法で解析したところ、ロジステイックモデルではLCATとTGが有意な説明変数になり、決定木法でもLCAT、TG、PLの順に有意な変数となり、それぞれ誤診断率は12%、0%で診断が可能であった。

法人番号 7050005005207