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水曜会(第685回)

情報公開日:2014年6月17日 (火曜日)

日時

平成26年6月25日(水曜日)13時30分~

場所

(独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 講堂
茨城県つくば市観音台3-1-5 (交通案内/会場案内(建物3))
Tel: 029-838-7707(企画管理部 業務推進室 交流チーム)
Fax: 029-838-7907

今回は、農研機構 動物衛生研究所 病態研究領域 上垣 隆一さんとウイルス・疫学研究領域 大橋 誠一さん、お二人による発表です。
参加希望者の事前登録は不要、当日参加も可能です。多数のご来聴をお待ちしております。

内容

座長:山中 典子(動衛研)

自給飼料中のかび毒の動態 (20分)

○上垣 隆一 (動衛研)

国内を流通している飼料中から、デオキシニバレノールやフモニシン等のかび毒の汚染が報告されるようになった。では、自給飼料中のかび毒汚染の実態はどうなのか、混入しているならば動態を解明し、適切な対策を講じる必要がある。
飼料中に混入したかび毒は、飼料作物の栽培されている期間(プレハーベスト)、または調製貯蔵中(ポストハーベスト)に発生するかのいずれかにより、異なった対応が必要であると考えられる。そのため、プレハーベストとポストハーベストに分けて実験を行った。
ポストハーベスト:フモニシン、デオキシニバレノール産生かびを添加し、種々の条件にてサイレージを調製し、かび毒の消長を検討した。その結果、サイレージの調製貯蔵時にこれらのかび毒が増加することは無かった。
プレハーベスト:飼料作物の栽培実験を行い、フモニシン、デオキシニバレノールの消長を検討した。その結果、関東地方栽培においてデオキシニバレノールはほとんど検出されなかったが、フモニシンは黄熟期を過ぎたころから急激に増加することが判明した。
以上より、飼料中のかび毒のほとんどは、プレハーベスト期間に発生すると考えられる。これらの一連の実験を報告するとともに、今後取り組むべき残された課題に関する考えを紹介する。

座長:宮﨑 綾子(動衛研)

海外悪性伝染病の予防・診断に関する研究 (20分)

○大橋 誠一 (動衛研)

海外悪性伝染病とは昭和50年9月に示された「海外悪性伝染病防疫要領」(農林水産省畜産局長通達)で「国内には存在せず、侵入した場合は家畜や国民に深刻な影響をあたえる恐れのある感染症。」と定義され、口蹄疫、牛疫などの伝染病が指定されている。海外悪性伝染病の代名詞ともいえる口蹄疫は2010年に日本国内でも発生し、甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しい。海外悪性伝染病のなかには牛疫のように撲滅が達成された伝染病がある一方で、2007年アフリカ豚コレラがアフリカ大陸以外で突然発生し、現在もロシア西部で発生が継続しているなど、これまでの想定を超える発生も見られている。近年、人や物の移動は高速化・大量移動により、たやすく国境を越えることができる。このような状況の中、海外悪性伝染病の検査の遅れは大きな被害をもたらすことが想像されることから、「Emergency Preparedness(緊急時への備え)」という考え方のもと、海外病研究施設では適切な検査が可能となるよう様々な準備を行っている。今回はアフリカ豚コレラおよびアフリカ馬疫に関する予防・診断に関する研究について紹介する。

法人番号 7050005005207