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水曜会(第691回)

情報公開日:2015年6月18日 (木曜日)

日時

平成27年6月24日(水曜日)13時30分~

場所

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 講堂
茨城県つくば市観音台3-1-5 (交通案内/会場案内(建物3))
Tel: 029-838-7707(企画管理部 業務推進室 交流チーム)
Fax: 029-838-7907

今回の水曜会は、プリオン伝播機構に関する農研機構長期在外研究の帰朝講演1題を予定しております。
参加希望者の事前登録は不要、当日参加も可能です。皆様のご来聴をお待ちしております。

内容

座長:岡田 洋之(動衛研)

シカ慢性消耗病(CWD)プリオンを用いたプリオン伝播機構の解析(30分)

○岩丸 祥史(動衛研 インフルエンザ・プリオン病研究センター)

2013年3月から2年間、米国コロラド州立大学獣医・生物医科学部プリオン研究センターにおいて、標記の課題で農研機構の長期在外研究を行った。 慢性消耗病(chronic wasting disease;CWD)は、シカ類に発生するプリオン病であり、北米と韓国で発生が報告されている。CWD感染動物の体液・糞尿にはCWDプリオンが排出され、直接接触や環境を介した宿主への水平感染を引き起こす。北米では、野生・飼育シカにおけるCWD発生が合衆国の西部山岳地域を中心に23州、カナダの2州に及び、CWD発生地域の拡大が続いている。我が国では、幸いCWDの発生は確認されていないが、発生した際にはBSEやスクレイピーよりも拡散防止・封じ込めが困難であることから、その侵入防止と国内監視が必要な動物プリオン病と考えられる。
本在外研究では、シカプリオン蛋白質過発現遺伝子改変マウスの全脳から神経幹細胞を分離し、CWDプリオン分離や感染価測定が可能な細胞系の構築を目指した。また、CWDプリオン感染細胞に蓄積した異常プリオン蛋白質の検出に、近年開発されたReal-time quaking-induced conversion (RT-QuIC)法の適用を試みた。今回の水曜会ではプリオン病の概説を交えながら、コロラド州立大学のプリオン病研究体制及び研究内容の詳細を紹介したい。

法人番号 7050005005207