イベント・セミナー詳細

専門家

水曜会(第701回)

情報公開日:2017年3月17日 (金曜日)

今回の水曜会は、今年度退職される3名の方の特別講演を予定しております。
参加希望者の事前登録は不要、当日参加も可能です。皆様のご来聴をお待ちしております。

日時

平成29年3月24日(金曜日)13時30分~

場所

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 講堂
茨城県つくば市観音台3-1-5 (交通案内/会場案内(建物3))
Tel: 029-838-7937(企画管理部 企画連携室 交流チーム)
Fax: 029-838-7907

内容

座長:坂本 研一(動衛研)

在職35年を振り返って(30分)

○坪井 孝益 (農研機構 動物衛生研究部門 疾病対策部/ウイルス・疫学研究領域)

昭和57年に農林水産省家畜衛生試験場に入省し、初めてのウイルス研究は仮配属の製剤研究部豚コレラ研究室においてでした。その後海外病研究部、東北支場を経て本場勤務に戻り、平成13年以降の5年ごとの組織再編の中で再度七戸研究施設、東北支所に勤務し、今現在の動物衛生研究部門における職になっております。その35年の中で私として特に印象深いことは伝統と由緒ある昭和5年設立の獣疫調査所七戸支所(昭和22年家畜衛生試験場東北支場に改称)勤務です。また平成11年に東京大学より博士号をいただき、その後経済協力開発機構(OECD)のフェローシップに応募、カナダ国のAnimal Diseases Research Instituteへの留学が短期間とはいえ実現したことも強く印象に残っています。設立当初の面影が残されていた東北支場勤務時代での状況や、牛ウイルス性下痢(BVD)ウイルス持続感染雌牛の垂直感染機構に関する研究の一端を紹介します。そして現在の新たなBVDワクチンの開発に携わるまで研究を継続できたことは、多くのよき上司、同僚、後輩に恵まれたためであり大変感謝しています。

座長:山田 学(動衛研)

ちょっと振り返って(30分)

○吉田 和生 (農研機構 動物衛生研究部門 海外病研究拠点)

昭和最後に農水省家畜衛生試験場に採用され、畜産局衛生課、研究第1部細菌第2研究室での研修後、研究第2部ウイルス第1研究室に配属され、ウイルスの仕事を初めて行うようになりました。その後、九州支所第3研究室で、アカバネウイルス等のアルボウイルスの研究を実際の病気を経験しながら従事し、極めて貧乏でしたが一番有意義で楽しい研究生活を過ごすことができました。 2000年の口蹄疫発生時、宮崎で1件目の防疫に関わった後、海外病研究部に赴任し、主に血清学的診断に携わりました。この経験は実験室内診断と野外での状況を結びつける上で極めて有意義な経験となりました。その経験は2010年の口蹄疫発生時にも多いに役立ちました。ただ、海外病研究施設職員が延べ575回2743時間以上必死に特殊実験棟内で診断業務に励みましたが、動物衛生研究所研究報告から削除されているのは当時のチーム長兼ユニット長として申し訳ないことをしたと思っております。
一方、2000年の経験から、口蹄疫の診断および診断法の開発には血清型はもちろん、様々なトポタイプ、ジェノタイプのウイルスが必要であることを痛感し、1株の口蹄疫ウイルス(O/JPN/2000)を分離保有したことをきっかけに海外病部として口蹄疫ウイルスの導入を試みましたが、当時のリスク管理では大臣許可は出せないとの返答でした。抜本的改革を行うのを条件にウイルスは導入されるのですが、2006年4月からバイオセーフティの仕事にも従事するようになりました。11年従事し、身を以て実感したことは、当たり前のことですが、病原体を取り扱う実験施設におけるバイオセーフティの目的は実験を「安全に」かつ「行う」ことで、そのために、取り扱う病原体および施設を熟知し、熟知から「安全に」かつ「行う」ための真のリスク管理をいかに導き出せるかに尽きるということです。結果として2015年海外病特殊実験棟はFAO-OIEの査察チームによって、230項目をこえるBSL-3-Agに対するBS基準に対し、excellentの評価を受けFAO-OIE RHF for category Aの認定を得ることができたのです。

座長:秋庭 正人(動衛研)

在職36年間を振り返って。(30分)

○内田 郁夫 (農研機構 動物衛生研究部門 細菌・寄生虫研究領域)

昭和56年農林水産省家畜衛生試験場に採用となりその後36年間勤務しました。つくば本所製剤研究部で9年、研究第一部で7年、北海道支所で18年の後、一昨年つくば本所に異動となり、本所と支所の在職期間がちょうど同じになりました。この間、牛由来ウレアプラズマの血清型別に関する研究、炭疽菌の病原因子に関する研究、牛由来サルモネラの分子疫学的研究および黄色ブドウ球菌による乳房炎のワクチン開発に関する研究等を実施してきました。ここでは、長期間に渡って研究を続けることのできた、炭疽菌と牛由来サルモネラに関する研究を紹介することとします。

法人番号 7050005005207