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シンポジウム「薬剤抵抗性害虫の次世代管理体系構築に向けて」

- 農林水産省委託プロジェクト研究 「ゲノム情報等を活用した薬剤抵抗性管理技術の開発」成果発表会 -

情報公開日:2017年9月 5日 (火曜日)

開催趣旨

卓効を示す化学合成農薬の連用により、薬剤抵抗性を獲得した害虫個体群が蔓延した事例は、有機リン剤、合成ピレスロイド剤など数多い。農薬の開発には、生物効果のみならず安全性を確保するために膨大な試験が行われ、開発コストは百億円規模にも達するといわれる。抵抗性害虫の蔓延を避け、有効な農薬を持続的に確保する方策が望まれているが、抵抗性害虫の発生報告は増加傾向にある。
このような状況に対処するため、我々は、平成26年度から農林水産省委託プロジェクト研究「ゲノム情報等を活用した薬剤抵抗性管理技術の開発」を5年計画で実施している。本研究では、近年進歩し続けているゲノム解析手法を駆使して、害虫の薬剤抵抗性獲得原因となる遺伝子変異を同定し、感受性系統と抵抗性系統の塩基配列の違いを検出できるようになってきた。抵抗性を短時間で正確に識別できる遺伝子診断法のマニュアル化、簡易な生物検定法、リスク判定の基準、代替防除法の提案を行っている。そして、あらかじめ抵抗性管理技術を組み込み被害拡大を阻止する防除体系を構築するだけでなく、抵抗性発達を遅延させるための農薬施用法などの理論的研究にも取り組んでいる。
本シンポジウムは、農業現場で害虫対策指導に携わる方々を主な対象に、これまでの成果を現場で実装するための技術を紹介すると共に、理想的な薬剤抵抗性害虫管理に必要な方策について、研究開発者と技術使用者の相互理解を深めることを目的とする。

共催

農林水産省、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、農林害虫防除研究会

日時

平成29年11月13日(月曜日) 10時00分~16時45分

場所

星陵会館ホール 東京都千代田区永田町2-16-2

参加登録

こちらよりご登録下さい。参加費無料。

プログラム

9時30分~10時00分  受付

10時00分~10時15分
開会挨拶
農林水産技術会議事務局
農研機構

10時15分~10時30分
ゲノム情報等を活用した薬剤抵抗性管理技術の開発プロジェクト概要
研究開発責任者 農研機構 生物機能利用研究部門 中島信彦

第I部 薬剤抵抗性機構の解明と管理技術の開発

10時30分~11時00分
コナガのジアミド剤抵抗性
農研機構 中央農業研究センター 日本典秀

11時00分~11時30分
チャノコカクモンハマキのIGR剤およびジアミド剤抵抗性
静岡県農林技術研究所茶業研究センター 内山 徹

11時30分~12時00分
ワタアブラムシのネオニコチノイド剤抵抗性
農研機構 果樹茶業研究部門 𡈽田 聡

12時00分~13時30分 昼休み

13時30分~14時00分
ネギアザミウマのピレスロイド剤抵抗性
農研機構 野菜花き研究部門 太田 泉

14時00分~14時30分
ナミハダニのエトキサゾール等発育阻害剤抵抗性
京都大学大学院農学研究科生態情報開発学分野 刑部 正博

14時30分~15時00分
トビイロウンカのイミダクロプリド抵抗性発達機構及びピメトロジンの感受性新検定法
農研機構 九州沖縄農業研究センター 真田 幸代

15時00分~15時30分
害虫タイプ別/薬剤組み合わせ別の抵抗性発達遅延戦略の構築
農研機構 農業環境変動研究センター 山中 武彦

15時30分~15時45分 休憩

第II部 薬剤抵抗性管理技術開発に期待すること

      座長 日本曹達株式会社 小田原研究所 山本敦司

15時45分~16時00分
長野県における薬剤抵抗性対策を考慮した防除指導の概要について
長野県農業技術課 近藤 賢一

16時00分~16時15分
JAグループにおける薬剤抵抗性対策の取り組みと、技術開発に期待すること
全国農業協同組合連合会(全農) 営農・技術センター 阿部 新太郎

16時15分~16時45分
総合討論

閉会挨拶 農林害虫防除研究会 会長

(17時00分~19時00分 情報交換会 於:星陵会館4階 シーボニア 会費5,000円)

法人番号 7050005005207