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水曜会(第705回)

情報公開日:2018年3月12日 (月曜日)

今回の水曜会は、今年度退職される坂本研一部門長、宮本亨生化学ユニット長の特別講演を予定しております。
参加者の事前登録は不要、当日参加も可能です。皆様の御来聴をお待ちしております。

日時

平成30年3月22日(木曜日)13時30分~

場所

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 講堂
茨城県つくば市観音台3-1-5 (交通案内/会場案内(建物3))
Tel: 029-838-7937(企画管理部 企画連携室 交流チーム)
Fax: 029-838-7907

内容

座長:山中 典子(動衛研)

動衛研での在職38年を振り返って(30分)

○宮本 亨 (農研機構 動物衛生研究部門 病態研究領域 生化学ユニット)

昭和55年に農林水産省家畜衛生試験場研究第四部中毒研究室に配属以来、主として生化学分野の一員として、研究第四部、東北支所、北海道支所、総合診断研究部、現在の病態研究領域などにおいて、代謝病、生産病などにかかわる仕事をしてきました。具体的な研究、調査としては、牛のビタミンA代謝、牛の初代培養肝細胞を用いたリポ蛋白質代謝、肺炎特異的血液マーカーの開発、体表温センサを用いた早期診断法の開発、北海道における牛、馬の放射能調査などが揚げられます。また、家畜保健衛生所からの研修生の受け入れ、代謝病や中毒に関わる病性鑑定、JICA研修員の受入れ、タイ、インドネシアなどへの技術協力、韓国と研究協力なども積極的に行ってきました。
これまでお世話になった先輩方や現役職員の皆様、さらに家畜保健衛生所の皆様へ感謝も込めて、これまでの活動の一部をご報告したいと思います。

座長:調整中

私にとっての「口蹄疫」(30分)

○坂本 研一 (農研機構 動物衛生研究部門 部門長)

どうして口蹄疫をやるようになったのだろう。
「口蹄疫をやる」とは、変な表現であるが、1985年に採用された当初はよもや「口蹄疫をやる」ような羽目に陥るとは全くのところ想像もしていなかった。勤めてから5年経ってさえも、まだ「口蹄疫」は自分にとって遠い存在に過ぎなかった。私が「口蹄疫」に近づいたのか、「口蹄疫」が私に近づいてきたのはわからないが、小平の海外病研究施設に異動させられてから、少しずつではあるが、遠くに「口蹄疫」が見え始めた。さすがにJICAの専門家としてタイの口蹄疫センターに派遣されてからは、口蹄疫ウイルスは確かに自分の側にいたが、研究の対象としての興味は沸かなかった。帰国してからは、口蹄疫の研究の継続は不可能で、もっぱら年に1回か2回の緊急病性鑑定のためだけの存在に過ぎなかった。
とはいえ、口蹄疫の病性鑑定には25年ほど携わっている。タイに派遣される前も含めて研究員として3年程度、主任研究員として3年、室長として7年半、チーム長として4年、研究管理監になって1年、領域長となって5年程度、口蹄疫の病性鑑定に対応した。国内ではここ100年の間に2000年と2010年に2回口蹄疫は発生している。この25年間における口蹄疫への対応や2度の国内発生についての話をする。また、2000年に口蹄疫ウイルスを初めて分離して、国内で口蹄疫の研究が可能となった。このため国内における口蹄疫の研究の歴史は、18年程度と浅いが、その中で私の取り組んだ口蹄疫の研究に触れてみたい。

法人番号 7050005005207