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水曜会(第710回)

情報公開日:2019年3月20日 (水曜日)

今回の水曜会は、この度ご退職をお迎えになられる4名の方々の特別講演になります。これまでのご研究や得られたご経験等々についてお話しいただく予定です。
参加者の事前登録は原則不要で、当日参加も可能です。皆様の御来場をお待ちしております。

日時

平成31年3月27日(水曜日)13時30分~

場所

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 講堂
茨城県つくば市観音台3-1-5 (交通案内/会場案内(建物3))
Tel: 029-838-7937(企画管理部 企画連携室 交流チーム)
Fax: 029-838-7907

内容

座長:金平 克史(農研機構本部 人材育成室)

私の35年間は、現宇宙の普遍的時間経過と同相であったか(35分)

○中村 義男(農研機構 企画調整部 つくば技術支援センター家畜業務第3科長)

昭和59年に農林水産省家畜衛生試験場に採用されて以来、35年間勤務してきました。この間、つくば、七戸での家畜原虫・寄生虫病の研究と行政対応、ルイジアナ州立大学と国際家畜研究所(ILRI、在ケニア)における在外研究、企画科主任研業務、業務科長業務などに従事しました。どの時期を思い返しても公私ともにハッピーで充実した日々を送ることができました。支えていただいた皆様や関係各位に心より御礼申しあげます。本会では、アナプラズマ抗原解析の研究、乳頭糞線虫症病態解明の研究、トリパノソーマ抵抗性遺伝子解析の研究の概要を中心に、私の35年間を振り返ります。

座長:金平 克史(農研機構本部 人材育成室)

35年間を振り返って(35分)

○寺田 裕(農研機構 動物衛生研究部門 細菌・寄生虫研究領域寄生虫ユニット長)

今から30数年ほど前の話です。就職して最初の配属先が草地試験場(現畜産研究部門那須)で、牛の環境生理が当時のテーマでした。風神雷神よろしく人工気象室で牛に雨を降らせたり、風を吹かせたり。実験牛には迷惑な話です。2年ぐらい経ったある日のこと、勢いよく部屋に入って来た研究室長が「寺田くん、ダニだ、ダニだ。今日からダニだ!」。今なら「はぁぁ・・」とか、「マジっすか?」と返事をしていたかもしれませんが、当時はそんな答えはありません。なんでも、トッケン(プロジェクト研究のことです)でピロプラズマ病が始まり、その研究室では媒介者としてのダニをテーマにするとのことでした。そんなこと言われたって・・。痒そうだし、そもそもダニってキモイでしょ、ブツブツ。うまい具合というか、ホントは残念なことに、同じ部に家畜害虫の研究室があり、そこに連れて行かれて採集方法や飼育・継代方法習得強制ギプスを着けられて毎日の特訓。「マダニの星を掴め!」ってね。あれから幾星霜。こんなつきあいになるとは思ってもいませんでした。ともあれそれをきっかけに放牧衛生や吸血昆虫へと広がり、様々な出会いがありました。今日はそんな年月を振り返りたいと思います。

座長:吉岡 耕治(農研機構 動物衛生研究部門)

35年間を振り返って(35分)

○佐藤 真澄(農研機構 動物衛生研究部門 病態研究領域長)

1984年(昭和59年)、獣医学科6年教育の一回生として大学院修士課程(積み上げ6年制)を修了し、農林水産省入省、家畜衛生試験場に奉職以来、研究第三部、企画連絡室、飼料安全性研究部、九州支場~九州支所、動物疾病対策センター、病態研究領域、と、多くの部署に所属しました。2001年には独法化されましたので、その半分以上は独立行政法人職員としての職務となります。その間、小型ピロプラズマ病、体細胞クローン牛の流・死産、養豚密集地帯における複合感染症の実態解明、薬剤耐性菌の全国調査に関するプロトコールの開発、鳥インフルエンザ危機管理情報共有システムの構築、AIプロ等々、様々なプロジェクト研究に参画させていただきました。30歳代半ばで主任研究官として配属された企画連絡室研究交流科では研修等に関わる仕事も体験させていただきました。一言で35年というととても長いような印象ですが、振り返ってみるとあっという間だった気がします。職場の、本当に多くの方々のお世話になり、支えられてきましたこと、心より御礼申し上げます。本日は、その中のいくつかの仕事をご紹介させていただこうと思います。本当にどうもありがとうございました。

座長:小林 秀樹(農研機構 動物衛生研究部門)

平成の30年間を振り返って(30分)

○松原 豊(農研機構 動物衛生研究部門 疾病対策部長)

平成元年に農林水産省家畜衛生試験場研究第三部病理第一研究室に配属されてから、生体防御研究部や国際農林水産業研究センター(ケニア派遣)で免疫に関する様々な研究に関わってきたが、平成13年の独立行政法人化以降研究現場を離れ、研究交流科主任研、業務推進室長、研究調整役として所運営に携わり、牛海綿状脳症や高病原性鳥インフルエンザの新興・再興感染症や2010年の口蹄疫の発生に対応した。温暖地疾病研究領域長、バイオセーフティ統括管理役を務めた後、疾病対策部長として農水省の精度管理事業を担当したので、この機会に概要を紹介したい。近年、家畜疾病診断において精度管理体制を構築することが重要とされている。農水省は、家畜衛生分野で家畜疾病の診断体制に対する信頼性確保のための事業により、各都道府県が家畜保健衛生所における精度管理体制を構築し、組織的に系統だった精度管理により迅速かつ正確な検査を行うことを目指した。家畜の保健衛生上必要な試験及び検査の信頼性を確保するために必要な措置がとられることを目的として、家畜保健衛生所法施行令の一部を改正する政令、家畜保健衛生所法施行規則の改正省令が公布されて、平成31年4月1日に施行される。