花き研究所

2015年

2016年 1月
メタセコイア (Metasequoia glyptostroboides)

ヒノキ科メタセコイア属の針葉樹です。葉は細長く、羽状に2枚向かい合ってつき、秋に赤茶色に紅葉した後、落葉します。秋から冬にかけて多くの種が地面に落ちます。 当初「化石」のみ発見されたため絶滅したと思われてましたが、70年ほど前に中国で現存することが確認されたことから、「生きている化石」と呼ばれることもあります。

2015年 12月
カトレヤ (Cattleya)

中南米原産のラン科の植物です。美しい花を咲かせることから有名な洋ランで、大輪の上、ピンク系の華やかな色が多いため、バラとともに花の女王とも言える存在です。 木の幹や枝、岩の上に根を下ろす着生植物で、白くて太いうどん状の根など普通の草花と比べると違った姿をしています。色や大きさ、姿、咲く数も様々ですが基本的に3枚のがく片と3枚の花びらで構成されています。

2015年 11月
サザンカ(山茶花)(Camellia sasanqua)

ツバキ科の常緑広葉樹で、多数の園芸品種があり、ツバキとの交配種もあるので判別は難しいです。 サザンカとツバキの違いは、落花の時に花全体が落ちるのがツバキで、サザンカは花びらがバラバラに落ちるとよく言われます。またサザンカの葉にはぎさぎさがありますが、ツバキにはありません。 開花期もサザンカが秋遅くから冬に対し、ツバキは冬から春になります。 野生の花の色は淡い桃色を交えた白色ですが、植栽される園芸品種の花の色は、赤色や白色やピンクなど様々です。

2015年 10月
キンモクセイ (金木犀) (Osmanthus fragrans var. aurantiacus)

中国原産のモクセイ科モクセイ属の常緑性樹木です。秋に小さなオレンジ色の小花をかたまって咲かせます。 一番の特長は花の放つ心地よい芳香で、馴染みの深い花の香りのひとつではないかと思います。 キンモクセイには雄株と雌株がありますが、日本は雄株しか入っていないので、実をつけることはありません。 庭木や公用樹として広く植えられており、また刈り込んで形を整えやすいので、垣根にも適しています。

2015年 9月
ヒガンバナ(彼岸花) (Lycoris radiata)

ヒガンバナ科の多年草。花、葉など植物の全ての部分に毒をもつ球根性植物です。 田んぼのあぜ道などで見かけることが多い身近な存在の花で、日本で最も別名が多い植物とも言われています。 花と葉が同時に出ず、お彼岸の時期に鮮やかな色の花を咲かせ、開花終了後、細い葉を地表に平らに並べた状態で出します。 欧米では園芸品種が多く開発されていて、赤のほか白、黄色の花弁をもつものもあります。

2015年 8月
ヒマワリ(向日葵)(Helianthus annuus)

北米原産のキク科の一年草です。種実を食用や油種とするためや、観賞用として広く栽培されています。 大きな一輪の花に見えますが、実際は多数の小さな花が集まって1つのかたちを形成しています。 和名の由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回ると言われたことからですが、実際に動くのは成長が盛んな若い時期だけです。 ヒマワリと言えば背の高い大きな花を想像しますが、品種改良により10cm程の鉢植え向きの品種もあります。なお、世界最高は9.17m(要支柱)の記録があります。

2015年 7月
タイサンボク(泰山木、大山木) (Magnolia grandiflora)

北米中南部原産のモクレン科の常緑高木です。クリーム色の花は非常に大きいので目立ちます。 大きな花や葉を付け大木になる姿から「大きな山になぞらえた」・「山のような泰然とした姿」から名付けられたと言われます。また、「泰山木の花」は夏の季語です。 原始的な形態と考えられる花の構造をしており、めしべ、おしべ及び花びら(花被片)がらせん状に配列しています。 成木は樹高20mほどになり、日本では公園樹としてよく植えらています。また、剪定にも耐えるので、庭木としても利用されます。

2015年 6月
クレマチス (Clematis )

キンポウゲ科のつる性花木です。原種は世界では北半球を中心に250種以上、日本にも20種ほど分布しています。また、観賞用として現在では2,000種を超える品種が生み出されています。 花弁をもたず、花弁のように見える部分はがくが変化したものです。がくの枚数は4,6,8枚が多いです。 日本でテッセン(鉄仙)と呼ばれるものもクレマチスの仲間です。 非常に丈夫なため、初心者の方にも育てやすいですが、クレマチスには大きく分けて、旧枝咲き、新旧両枝咲き、新枝咲きがあり、剪定の際には注意が必要です。また、乾燥を嫌いますので水切れには注意して下さい。

2015年 5月
ボリジ (Borago officinalis) (瑠璃苣(ルリジサ))

ムラサキ科の植物で、ハーブの一種です。 地中海沿岸原産の一年草で、淡い緑色の葉や茎は白い毛で覆われ、青い星形の花を咲かせます。 種小名のofficinalis(薬用)のとおり昔から薬とされ、心の憂さを晴らし気分を引き立てるハーブとして重宝されていました。若葉をサラダやハーブティに、花は砂糖漬けにし食べたり料理の飾りとして利用されます。 またその美しい青い花は、刺繍の模様によく使用されました。

2015年 4月
ラナンキュラス (Ranunculus asiatics)

キンポウゲ科の多年草。別名:ハナキンポウゲ(花金鳳花)。原産は南西アジア、南東ヨーロッパ(クレタ、カルパトス、ローデス)、北東アフリカの地中海性気候に属する地域で、イスラエル等の地域では保護植物とされています。原種は白、赤または黄の一重咲きですが、栽培品種は様々な色の八重の花を咲かせます。 独特な形状の球根(塊根)を持ちます。半耐寒性で、秋に吸水させた球根を日当たりの良い場所に植え霜よけをして栽培します。春に美しい花が咲きます。ウイルスに感染し易く、茎頂培養等の技術を利用してウイスルフリー苗が作製されています。

2015年 3月
フクジュソウ(福寿草) (Adonis ramosa)

キンポウゲ科の多年草。北海道から九州まで全国に分布し、落葉広葉樹林の林床に自生しています。 「元日草」(がんじつそう)や「朔日草」(ついたちそう)の別名がありますが、これは旧暦の正月頃に花が咲くことから付けられた名前です。お正月の花として年賀状の図案によく用いられるのはこのためです。 古典園芸植物として江戸時代に栽培のブームがありましたが当時の品種はほとんど残っていません。近年、再び栽培が盛んになってきて新しい品種もできています。また栽培を始める人や愛好サークルもでてきています。

2015年 2月
セツブンソウ (Shibateranthis pinnatifida Maxim)

キンポウゲ科の多年草。関東以西の本州に分布し、石灰岩地帯にある落葉樹林の林床に自生しています。 節分の頃に咲くからセツブンソウといわれますが実際は節分が過ぎた頃から咲き始めます。 1つ1つの花は目立つ花ではありませんが、花の少ない時期に群生して咲くことと可憐さで人気があります。花の咲く時期には各地の群生地で様々な催し物が開かれています。