北海道農業研究センター

小学校稲作体験学習

2012年小学校稲作体験

今年も当センターの水田において、羊丘小学校総合的学習の稲作り体験学習が行われました。この取り組みは、都市部の子供たちに農業と食べ物についての理解を深めてもらうため、羊丘小学校からの要請に応えて、5年生を対象に1987年より続いています。
今年は羊丘小学校での出前授業(5/25)、田植え体験(6/6)、生育観察会(8/27)および秋の稲刈り体験(10/5)を実施しました。

出前授業 (平成24年5月25日)

出前授業の様子今年は寒地作物研究領域の梅本貴之主任研究員が、お米の生育過程などについて出前授業を行いました。講義の中で、新品種のお米を使ったクッキーと一般小麦を使ったクッキーの食べ比べを行いました。また、栽培学習で使用する「おぼろづき」と「はくちょうもち」を見分ける実験を行い、ねばりの成分であるでんぷんの有無による見分け方を学びました。

田植え (平成24年6月6日)

田植えの様子坂上業務第2科長が田植えについて話をした後、実際に田植えのやり方を学び、先生の手本を参考に田植えを始めました。今年の品種も、北海道の高級ブランド米として地位を確立した「おぼろづき」ともち米「はくちょうもち」の2品種です。時折、雨脚が強くなる中、米国ノースイースタン大学の学生と一緒に楽しく体験ができました。

生育観察会 (平成24年8月27日)

生育観察会の様子今日は生育観察会にふさわしいお天気になりました。田植えから3か月が経過し、稲穂は順調に成長しました。池ヶ谷研究員が稲の成長についての説明を行った後、子供たちは観察・スケッチを始めました。観察中に疑問に思ったことを質問しながら、熱心に稲の観察を行いました。

稲刈り (平成24年10月5日)

稲刈りの様子田植えから4か月が経過し、ついに収穫の日を迎えました。坂上業務第2科長からの話の後、職員から刈り方の説明を受けて稲刈りを開始しました。収穫の後は機械を使った脱穀の様子を見学し、籾(もみ)になるまでの流れを学習しました。