農業技術革新工学研究センター

高度情報化システムユニッ ト(つくば)

多様なデータの統合と時空間マッピング: 国のIT総合戦略に歩調を合わせ、農業生産管理場面で流通する電子情報の共通化・プラットフォーム化を進めています。

ICTの農業応用拡大・定着を目指して、情報の(1)収集、(2)加工・分析、(3)利用の大きく3つの場面を中心に、農業生産場面での情報利用の高度化、さらには農業生産場面から流通・消費場面に向けた情報発信力の強化に取り組んでいます。
(1)の情報収集場面では農業現場へ適用可能なIoTデバイス(農業センサデバイス類とその通信技術が中心)の開発・現場導入評価や、クラウドサービスを利用した農業現場データの省力的収集技術の開発に取り組んでいます。
(2)の加工・分析場面では大量に収集・蓄積可能となりつつある農業ビッグデータの統一的管理技術の開発と、その基礎となる農業情報の表現形式(農業用語の標準化・農業語彙体系の開発を含む)や農業情報の操作手順の共通化仕様の策定に取り組んでいます。
(3)の利用場面では(1)と(2)で収集加工された有用な情報を組み合わせて、農業経営や生産管理、作業・労務などを情報管理の場面から強力に支援する各種営農支援ソフト類の開発やそれらの統合システム化に取り組んでいます。
以上の研究開発により得られた成果(共通化仕様やハード・ソフト類)はオープンソースや公的知財として公開するとともに、必要に応じて民間企業等による商用化につなぎます。また、国のIT総合戦略に沿って策定された農林水産業分野の「農業情報創成・流通促進戦略」の下に展開されている各種のアクションプラン・公的事業等への反映・貢献を推し進めています。


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