農業技術革新工学研究センター

労働・環境工学研究領域

乗用トラクターの片ブレーキ誤操作防止装置: 乗用トラクターで片ブレーキの時だけ左足で連結を解除し、連結忘れなどによる誤操作を防ぐ装置です。

労働・環境工学研究領域は、農作業安全、人間工学、エネルギー、資源環境、および自動化・ロボット化等にも対応した評価試験方法の高度化をキーワードとして、農業分野における横断的課題を解決するために、産・学と連携して研究開発を進めています。第4期中期計画では、次の三つの柱をテーマに取り組んでいます。

  • 農作業事故の詳細調査・分析結果に基づく、より安全性の高い農業機械の開発・改良
  • 農業機械・装置の性能や安全性、環境性等を試験評価する方法の開発・改良
  • エネルギー、資源の利活用及び環境保全のための機械化技術の開発・改良

一つ目の安全性の高い農業機械の開発・改良については、農業経営の大規模化、高齢農業者のリタイアによる労働者不足が進んでいる中で、農作業事故が農業経営の大きなリスクの一つになっています。このため、農作業事故情報の詳細調査と分析を行い、得られた結果をメーカーや現場へフィードバックさせるとともに、より安全な農業機械の開発・改良等を通じて農作業事故の軽減を目指し進めています。 二つ目の新たな試験評価方法の開発・改良については、無人トラクターなど車両系機械の自動化・ロボット化に向けた研究開発が国を挙げて進行しており、またアシストスーツの一部実用化が進められるなど、こうした革新的技術の普及が期待されています。このため、自動化装置やロボット等の取扱性、及び作業の安全性・信頼性等に関する評価試験方法の開発・改良等を進め、得られた成果を革新工学センター評価試験部の行う検査・鑑定等に反映させます。 三つ目のエネルギー、環境保全技術の開発・改良については、省エネルギー化、省資源化への努力は不可欠となっており、また環境保全に配慮した農業生産が一層求められる状況にあります。このため、電動化技術や再生可能エネルギーを利用した機械・施設、バイオマス資源を有効利用する技術、及び環境保全に資する技術の開発・改良等を通じて農業生産の省エネ化、低コスト化、及び環境負荷低減を進めています。 労働・環境工学研究領域では、これらの主要なテーマに対して、安全人間工学ユニット、労働環境技術評価ユニット、および資源エネルギー工学ユニットの三つの研究ユニット体制で対応しており、それぞれ具体的な課題を掲げて、成果の社会実装に向けた取り組みを進めています。


領域長

藤井 幸人 (ふじい ゆきと)

所属研究ユニット

法人番号 7050005005207