九州沖縄農業研究センター

所長室から

初めてのチーム長会議の開催に当たって

九州沖縄農業研究センター所長 山川 理

山川所長私たちの組織は4月から部・研究室制からチーム制になりました。いろいろ考えた末、チーム長会議を年に3~4回、4回はやや多すぎるかなと思いますので3回程度開くことを予定しております。開催時期によって会議のテーマや中身は異なります。1回目は研究計画、2回目は中間の進捗状況報告、3回目は研究成果のとりまとめ、というように進めたいと思います。

チーム長の皆さんはすでに機構本部が開催した研修に参加され、チームリーダーの役割やチームとはどういうものかについての説明を受けていると思いますが、このようなことについては研究所で既にしっかりと説明しているので、特に新味はなかったのではないでしょうか。再度お話ししますが、チームとして運営する場合、研究室とは違い専門分野が異なるいろいろな人たちが集まっています。そういう人たちをうまく束ねていくということが、これまでの研究室運営と大きく異なるでしょう。しかし、プロジェクト研究のリーダー等をやったことがある人にとっては、このようなことはすでに十分経験していると思います。プロジェクト研究のリーダーの場合とそれほど運営テクニックに差異はないでしょう。ただ、つくばにある研究所の人たちは、プロジェクト研究のリーダーをやる機会が多いのですが、地域の研究センターの人たちはあまり機会がないので少し心配しています。しかし、今回、リーダーに指名した人達は、所としても十分に吟味をし、リーダーとしての役割を十分に果たしていけると判断した訳ですから、この期待に沿うようしっかりと仕事を果たして欲しいと思います 。もし、チ ームリーダーに問題があれば即時に対処したいと考えています。

いろいろな会社で、特にトヨタが典型ですが、チームプレーを大事にしています。このような場合、チームリーダーは上司、同僚、部下から360度評価を受けます。つまりチーム長はチーム員の評価をすると同時に、逆にチーム員からも評価されるということになります。このことを肝に銘じてチーム運営をやっていればそれほど大きな失敗をしないのではないでしょうか。

今日の会議では、5年間かけてやる研究、そして得られる成果を要領よく説明して欲しいと思います。、内容についてはパワーポイント一枚にまとめて提出するように指示しています。今後、研究所をいろいろなところでPRするときにこれを資料として使っていきたいと思います。今日、いろいろな意見が出ましたらそれらに対応して修正し、常に最新バージョンを自分の手元に置いておくとともに、チーム員に配って、座右の銘として飾ってもらうとよろしいのではないでしょうか。

組織が変わり、それぞれの方が忙しくなったと思います。当初は慣れないこともあって慌ただしさを感じると思いますが、慣れてくるに従って、むしろチーム長というのはこれまでの研究室長より権限もあるし、仲間も多いし、従来の組織より楽しい、というようになっていけば幸いです。私もそういう組織に進化するように、全力を尽くして皆さんのバックアップに努めたいと考えております。この会議前に行われた事前検討会でチーム運営についてチーム員からいろいろな問題点や所への要望が出されていることと思います。今日は、いろいろな観点から忌憚のない意見を出してもらい、前向きの検討したいと思います。