九州沖縄農業研究センター

研修・講習

天敵を利用したイチゴの主要害虫IPM技術実地研修

九州沖縄農業研究センターでは、北は岩手県から南は大分県までの6県からの参加を得て、標記研修を3回に分けて行いました。

第1回は、平成19年8月1日から2日にかけて、当センターの久留米研究拠点において、天敵を利用したイチゴの主要害虫のハダニ、アブラムシ、アザミウマ類、ヨトウ類を対象としたIPM体系、利用可能な生物資材などの基礎的な知識についての講義と、カブリダニ類の見分け方の実習を行いました。また、各県の個別技術相談を全体討議として行いました。

第2回は、地域におけるIPM体系の実証試験の現地指導ということで、研修生を2つのグループに分け11月13日に三重県(松阪市)、14日に神奈川県(平塚市)において実施しました。また、講習の他に現地イチゴ農家での天敵の放飼方法の実習も行いました。現場における質問や意見交換が活発に行われ非常に有意義な研修になりました。

第3回は、2月5日から6日にかけて、大分県(大分市)において、大分県でのイチゴの栽培特性を考慮した講習を行いました。また、参加した研修生が各県で行ったIPMの実施状況を整理した資料を提出してもらい、それぞれの県の試験結果と普及上の問題点についての全体討議を行いました。

全体として、今回の研修では、各県の実態に合わせた具体的な指導を行うことができました。

カブリダニ類の見分け方の実習風景
カブリダニ類の見分け方の実習風景

イチゴ農家での実習風景
イチゴ農家での実習風景