九州沖縄農業研究センター

九州沖縄農業試験研究の成果情報

シュッコンカスミソウの成長と開花促進のための電照期間

要約

12月定植の電照期間は、「ビッグミスター」では摘心直後から発蕾まで、「アルタイル」、「雪ん子」では摘心20日後から発蕾までが生育促進に対する効果高く、採花日の前進化が図られる。 

  • キーワード: シュッコンカスミソウ、電照期間、生育促進、採花日の前進化
  • 担当: 熊本農研セ・農園研・花き研究室
  • 代表連絡先: Tel:096-248-6445
  • 区分: 九州沖縄農業・野菜・花き
  • 分類: 技術・普及 

背景・ねらい

近年シュッコンカスミソウの品種は多様化し、従来とは特性の異なった品種が栽培されている。これらの品種は、低温期の定植でロゼット化する特性があるため、昨今導入されている「アルタイル」、「ビッグミスター」、「雪ん子」の電照開始時期と電照期間が生育および採花時期に及ぼす影響を明らかにする。  

成果の内容・特徴

  • 草丈の伸長効果が高い電照開始時期は、「ビッグミスター」では摘心直後から、「雪ん子」、「アルタイル」では摘心直後及び摘心20日後である(図1)。
  • 採花時期の促進効果が高い電照開始時期は、「ビッグミスター」では摘心直後から、「雪ん子」、「アルタイル」では摘心直後及び摘心20日後で、終了時期は発蕾時でも促進効果は高い(表1)。
  • 切り花品質は、電照処理区と無電照区で大きな差はない(表2)。

成果の活用面・留意点

具体的データ 

図1

表1

 表2  

その他

  • 研究課題名: 市場性の高いシュッコンカスミソウの生産技術
  • 予算区分: 県単
  • 研究期間: 2004~2006年