九州沖縄農業研究センター

打ち込み式代かき同時土中点播(ショットガン直播)栽培技術

佐賀県上峰町における現地試験「耐天候型大豆播種方式」

2009年10月 9日現在

九州水田輪作研究チームは、佐賀県上峰町で大豆の「耐天候型播種方式」の検討を行っています。「耐天候型播種方式」とは、「山形鎮圧輪」「耕起一工程播種」「調湿種子」の3つの技術を組み合わせた播種方式です。「山形鎮圧輪」は播種後の激しい降雨とその後の急速な乾燥で形成されるクラスト(土膜)による苗立ち阻害を軽減します。アップカットロータリによる「耕起一工程播種」は不耕起土壌が過度な水分を保持しない特徴を生かして降雨後の播種遅れを防止します。ダイズ種子加湿装置を用いてダイズの種子水分を15%程度に高めた「調湿種子」は播種直後の降雨による大豆種子の急激な吸水・膨張とそれに伴う細胞破壊による湿害を回避します。

2009年度は7月15日に播種作業を行いました。発芽、苗立ちおよびその後の生育は順調です。

播種作業の状況

播種作業の状況(2009年7月15日)

出芽の状況

出芽の状況(2009年7月28日)

生育の状況

生育の状況(2009年8月7日)

生育の状況

生育の状況(2009年10月9日)