生物系特定産業技術研究支援センター

SIP

第2期 スマートバイオ産業・農業基盤技術

SIPについて

戦略的イノベーション推進プログラムについて

戦略的イノベーション創造プログラム(以下「SIP」という。)は、総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮し、府省の枠を超え、基礎研究から実用化・事業化まで一気通貫で研究開発を推進し、イノベーションの実現を目指すプログラムです。

SIPを実施するため、内閣府は科学技術イノベーション創造推進費を措置し、国家的・経済的重要性等の観点から総合科学技術・イノベーション会議が対象課題とプログラムディレクター(PD)を決定し、進捗を毎年度評価して機動的に予算を配分します。

また、SIPの推進体制としては、まず、総合科学技術・イノベーション会議の有識者議員によって構成される「ガバニングボード(GB)」がSIPの重要事項を審議し、助言・評価を行います。次に、対象課題ごとに選ばれたPDが、出口戦略を含む研究開発計画をとりまとめ、推進します。PDを議長とし、内閣府が事務局を務め、関係省庁や専門家等も参加する推進委員会において、関係府省間調整等を行います。

詳細はこちら ⇒ 「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP:エスアイピー) - 科学技術政策 - 内閣府

スマートバイオ産業・農業基盤技術について

我が国のバイオエコノミーの拡大と関連産業の競争力強化等のため、府省連携により、バイオとデジタルの融合によるイノベーションの基盤を構築し、「食」による健康増進社会の実現や革新的なバイオ素材・製品産業の振興・創出を図ります。

また、「食」を生産する農業にあっては、生産から加工・流通・販売・消費・輸出までデータを相互活用するスマートフードチェーンの構築や様々なデータにより駆動する革新的なスマート農業技術・システムの開発、データ駆動型育種を推進するための技術開発等を実施します。基礎研究から実用化・事業化まで一気通貫の取組を通じ、持続可能な成長社会の実現や農林水産業・食品産業の生産性革命・競争力強化を目指します。

本課題が対象とする領域は、グローバルレベルでイノベーションが加速しています。食、医薬品、素材、エネルギー等々、私たちの日々の暮らしから地球環境まで、本領域におけるイノベーションのインパクトは、あらゆる領域に及びます。非連続の成長発展が期待される市場ゆえに新規参入も活発であり、ダイナミックな変革が起きています。

このような認識のもと、本課題においては、持続可能な成長社会の実現や農林水産業・食品産業の生産性革命・競争力強化とともに、

  • 資源少国の日本が、画期的な高機能資源を創造したり、資源を再利用したりすることを可能にすること
  • アイデアや思いを持つ誰もが参画しやすい研究開発環境づくりをすること
  • さらには、日本の弱点とされている「標準化(国際標準化)」、「協調領域(スケーラビリティ)の構築」、「国際市場における競争領域(戦略的アライアンス)の創出」

を目指すことを視野に入れて研究開発を推進し、社会実装が可能なプロトタイプを開発することとします。