中央農業研究センター

飼料作物病害虫グループ

イタリアンライグラスの共生糸状菌(右;Bar=50μm)が産生するアルカロイドによって、斑点米カメムシ(写真左:アカスジカスミカメ)等の増殖を抑制します。

飼料作物や牧草は粗放的に栽培されることが多く、農薬等の防除資材の利用も限られることから、多種多様な病虫害が発生し安定生産の阻害条件となることがあります。飼料作物病害虫グループでは、これらの発生要因やその生態を明らかにし、その軽減技術として、抵抗性品種の利用や栽培法の改善などの耕種的防除法を確立すると共に、病虫害を軽減する効果のある共生糸状菌(エンドファイト)の利用などの生物的防除等を利用した低コストで環境負荷が少ない生態的病虫害制御技術を開発します。具体的には以下の課題等を研究します。

  • 気候変動など環境変化に伴って新たに発生し、生産阻害要因となる飼料作物病虫害の発生原因および生態を解明します。
  • トウモロコシに発生する根腐病、赤かび病、すす紋病およびアワノメイガや、牧草で増殖する吸汁性カメムシなど主要な病虫害の被害解析等を行い、これに基づいた抵抗性品種の利用や栽培法の改善などの耕種的被害回避法を開発します。
  • 病虫害を軽減する効果のある共生糸状菌(エンドファイト)の利用技術を開発し、エンドファイト感染イタリアンライグラスの圃場での害虫発生抑制効果などを解明します。
  • 遺伝資源センターのジーンバンク事業に参画して、飼料作物に発生する病原菌を収集し、それら微生物の病原性や遺伝子情報などの特性評価を行います。
  • 飼料作物病虫害について、その種類、症状、発生地、開発された防除法などのデータベースを構築してウェブ等で公開したものについて、新しい情報を収集してその内容を更新します。

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