北海道農業研究センター

小学校稲作体験学習

2009年羊丘小学校稲作体験学習

今年も当センターの水田で羊丘小学校の総合的学習で稲作りの体験学習が行われます。この取り組みは、未来を担う子供達に農業・食料の大切さを学んでもらうため、1987年より続いています。今年は5月19日(火曜日) に羊丘小学校で出前授業を行い、6月3日(水曜日)の米国ノースイースタン大学との合同田植え体験、6月下旬の自然観察会、秋の稲刈り体験、収穫した「おぼろづき」を使った調理実習と続きます。

出前授業(平成21年5月19日)

出前授業風景

今年も米品質研究チーム船附稚子主任研究員が、お米の生育過程や品種改良などについて出前授業を行いました。子供達は、熱心に耳を傾け、質問にも良く答えていました。説明のあと、お米に関するクイズが行われ、集中して授業を聞いていた生徒が多かったので、正解者が多数いました。

田植え体験授業(平成21年6月3日)

田植えの様子

今年は、例年になく好天に恵まれ、田植え日和でした。今年も、昨年に続き米国ノースイースタン大学の学生さんと合同の田植えを行い、国際交流を体験することができました。水田には、大学生と児童の賑やかな歓声が響き渡っていました。今年植えた苗は、餅米「はくちょうもち」と北海道農業研究センターで開発され、北海道の高級ブランド米として全国展開が始まった「おぼろづき」を植えました。

自然観察会(平成21年6月25日)

観察会の様子

好天に恵まれ、自然と親しむ楽しい自然観察会となりました。最初に、業務第2科安田道夫科長が田植えをしてから3週間ほどたった稲について、分けつなど生長の様子を説明しました。続いて、バレイショ栽培技術研究チーム伊藤清光上席研究員、北海道畑輪作研究チーム小西和彦主任研究員が水田の中に生息するオタマジャクシ、ヤゴなど生き物の説明を行い、実際に採集、観察を行いました。今年は、昨年に比べ生き物の数が少なかったようですが、子供達の元気な歓声がありました。

水稲成育観察会(平成21年8月26日)

観察会の様子

今日は、良く晴れ成育観察会にふさわしいお天気です。黒木主任研究員が水稲の穂の付き方などについて、説明を行いました。それから生徒達は、稲穂の形を良く観察して、スケッチをしながらレポートをまとめました。田植えから3ヶ月経った稲の生長の様子を実際に目で確認できたようです。次回は、収穫体験です。

稲刈り(平成21年10月6日)

観察会の様子

今日は、風もなく穏やかな秋晴れのお天気となりました。安田科長から天候不順による北海道の水稲作況などのお話の後、稲の刈り取り方について説明を受け、稲刈りが始まりました。生徒達は、楽しく稲刈りを体験していました。収穫後、小型脱穀機を使って脱穀の様子を見学し、稲の収穫から脱穀して籾(もみ)になるまでを学習しました。最後に大型コンバインを見て、稲刈り体験学習を終了しました。