北海道農業研究センター

小学校稲作体験学習

2007年羊丘小学校稲作体験学習

今年も当センターの水田で羊丘小学校の総合的学習で稲作りの体験学習が行われます。この取り組みは、未来を担う子供達に農業・食料の大切さを学んでもらうため、1987年より続いています。今年は5月14日(木曜日)に羊丘小学校で出前授業を行い、5月30日(水曜日)の田植え体験、6月下旬の自然観察会、秋の稲刈り体験、収穫した「おぼろづき」を使った調理実習、餅つき大会と続きます。

出前授業

出前授業風景

今年も昨年同様に米品質研究チーム松葉修一研究員が品種改良について出前授業を行いました。授業では、品種改良についての話をしたあと、児童達に品種開発担当者として、作ってみたいおコメを発表してもらいました。発表では「頭が良くなるお米、病気の人が元気になれるお米」など、いろいろなお米の発案があり子供達の想像力に大変驚かされました。説明後は、北海道農研で新しく開発された巨大胚品種「北海299号」を用いた「発芽玄米」と「胚芽精米」の試食を行い、通常食べているお米と違う種類のお米の試食を体験してもらいました。特に「発芽玄米」の方は、とても美味しいと好評でした。

田植え体験授業

田植風景

朝からまずまず天気にも恵まれ、今年も水田に児童達の歓声が聞こえる賑やかな田植えでした。今年植えた苗は、糯米「はくちょうもち」と北海道農業研究センターで開発され、昨年から一般栽培が始まった期待の新品種「おぼろづき」。また最新の品種と比較するため明治時代の主力品種である「赤毛」をはじめ、「走坊主」「富国」「ユーカラ」「キタヒカリ」など各時代を代表する品種も植えました。

 

自然観察会

自然観察会風景

今日は心配していた雨も降ることはなく、子供達の元気な声が響き渡る楽しい自然観察会となりました。最初に、田植えをしてから4週間ほどたった稲の生長の様子やこれから秋の収穫までの稲の生長過程について、説明を行いました。子供達は、自分たちが植えた稲がすくすくと育っている様子にとても満足そうでした。それから水田の中に棲息するオタマジャクシ、ヤゴなど生き物の説明をし、実際に子供達に採集、観察してもらうと元気な歓声がわき起こりました。水田には多種多様な生き物がいること知る楽しい観察会でした。

稲刈り体験授業

稲刈り風景

いよいよ収穫です。児童たちは慣れない鎌での作業にてこずりながらも一生懸命作業を行い、全ての品種を収穫しました。

餅つき大会

餅つき風景

12月20日、大切に育てた「はくちょうもち」を使った餅つき大会が、羊丘小学校の体育館で行われました。児童が収穫した餅米を使い餅つきをすることを通じて、収穫に対する有り難さに気づき、食に対する思いを深める機会となりました。餅つき大会は児童が中心となって進められ、子供達から北農研への感謝の挨拶に始まり、山田研究支援センター長の「はくちょうもち」の由来、土・水・お日様への感謝や、多くの人たちの協力があっての餅つきに対する感謝の気持ちを大切になどの挨拶の後、宮川、石井両総括作業長のつき方の実演を参考に子供達は楽しく餅つきを行いました。子供達にとっては、初めての体験であり重い杵ではありましたが楽しくお餅をつき、つきたてのお餅の美味しさを味わいました。最後に高橋校長先生から餅つきの意義のお話があり、児童達には羊丘小学校の良き思い出となる一日となりました。

ISK札幌インターナショナルスクール稲作体験学習

未来を担う子供達に農業・食料の大切さを学び、農業・科学に興味・関心をもってもらうため、ISK札幌インターナショナルスクール1~3年生を対象に稲作体験学習を行います。今年は5月17日 木曜日 にISK札幌インターナショナルスクールにおいて出前授業を行い、5月下旬頃より昨年から本格的な販売が始まった新品種「おぼろづき」のバケツ稲の栽培を始め稲の生育過程を観察学習し、秋には「おぼろづき」を使った調理実習を行います。

出前授業

出前授業風景

米品質研究チーム松葉修一研究員が稲に関する出前授業を行いました。授業では、お米の種類や稲の生長の過程について説明を行い、児童達は大変興味深く聞き入っていました。また、籾から白米ができるまでの過程を実演し、いつも食べているお米ができる様子を楽しく学習しました。説明後は、北海道農研で新しく開発された巨大胚品種「北海299号」を用いた「発芽玄米」と「胚芽精米」の試食を行い、通常食べているお米と違う種類のお米の試食を体験してもらいました。特に「発芽玄米」の方は、とても美味しいと好評でした。