食品研究部門

流通技術・新用途開発グループ

国民の食品に対する要求は、高鮮度志向、健康志向、安全志向など、ますます高度化・高品質化しています。また、国内の消費減少が見込まれる中、農業や食品産業の生産基盤を維持していくため、国内需要に応じた生産拡大に加え、国産の高品質な農産物・食品の輸出を可能な限り拡大していくことが求められています。このようなニーズに応えるため、流通技術・新用途開発グループでは、農産物・食品の流通技術や米の用途開発に関する研究開発を行っています。具体的には、流通過程における農産物・食品の品質維持に資する包装・貯蔵・輸送技術の開発とそのシステム化に関する研究として、3次元輸送シミュレーション法の開発、青果物の最適貯蔵条件の解明、流通中青果物の損傷防止のための包装技術の開発、生体電気化学や遺伝子工学手法を用いた青果物の収穫後生理や成熟制御機構の解析などを行っています。また、米の新規用途開発のために、物性測定と成分測定を組み合わせた炊飯米の品質評価法の開発、様々な品種の米の成分解析と品種改良への活用、新たな特徴を持った米や米粉などの加工利用法の開発などに取り組んでいます。

(左)輸送中の振動を再現するための3次元振動シミュレータ
(右)テンシプレッサーを用いた炊飯米の物性測定

メンバー