農業環境研究部門

土壌環境管理研究領域

土壌は食料生産の基盤であり、またさまざまな生物の住みか、物質循環の場でもあります。土壌を適正に管理し、生産力をはじめとする数々の機能を持続的に発揮させていくことは、人類の存続のため非常に重要です。
土壌環境管理研究領域では研究課題「データ駆動型土壌管理による持続的生産基盤の構築」に取り組んでいます。この課題では、土壌や環境に関して次の1)~5)のような種々のデータ整備や診断技術開発を行います。1) 土壌図の高精細度化、土壌情報の更新、および土壌管理に関連するデータの搭載など高機能化、2)土壌の理化学性や土壌微生物、作物栄養に関する診断の新技術開発、3)作物の養分としても環境負荷物質としても重要な窒素の循環の解明、4)農業・環境情報の基盤的データベース(ベース・レジストリ)の整備、5) ドローン等を用いた観測など新たなデータ収集技術の開発。
そしてこれらを高度に活用し、生産性の向上と環境負荷の低減を両立する土壌管理技術の開発を目指しています。また、デジタル土壌図や付随する土壌特性値などをオープンデータとして公開し、さまざまな分野で活用していただくことで広く社会に貢献します。

領域長

久保寺 秀夫 (くぼてら ひでお)

所属研究グループ