農業環境変動研究センター

有機化学物質ユニット

土壌残留した農薬の作物吸収試験の様子
どのような農薬が土壌に残留しやすいか、
作物に吸収されやすいか等を解明し、
シミュレーションモデルに反映させます

我々の身の回りに存在する1000万種を超えるといわれる有機化学物は、多様な用途で使用されています。農業においても例外ではなく、様々な有機化学物が農薬等の農業資材として使用されています。これらの農薬等の有機化学物質が食品衛生法に定められた残留基準値を上回る濃度で農作物から検出された場合、生産現場では出荷の自粛、広範な土壌・作物検査等の緊急対応を余儀なくされます。有機化学物質ユニットでは、各種有機化学物質の残留基準値を超過した農作物の生産・流通を未然に防ぐため、リスク評価手法やリスク低減技術を開発しています。現在行っている主な研究テーマは以下のとおりです。

・過去に農薬として使用されたPOPs(残留性有機汚染物質)の作物残留を防ぐため、統計学的手法に基づいた土壌診断法を開発
・農薬の後作物残留を回避するため、土壌残留や作物吸収を再現可能なシミュレーションモデルの開発とそれらに基づく適切な後作物試験条件を提示
・土壌に残留した農業資材施用に起因する有機化学物質を浄化・修復するためのリメディエーション技術の開発

これらの研究成果は、最終的には生産現場へ普及させるだけではなく、農薬等の有機化学物質に関連する新たな制度に反映させることを目指しています。


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