農業環境変動研究センター

総合評価ユニット

農業に関わる便益や環境影響を総合的に評価

総合評価ユニットは農業環境に関わる様々なデータセットを利用して、(1)環境保全効果の総合的評価手法の開発、(2)農業環境情報の高度化と発信、に関する研究を行っています。

(1)環境保全効果の総合的評価手法の開発
農業は食料の生産や多面的機能の発揮などの便益をもたらしていますが、同時に温室効果ガスの生成など様々な環境負荷を発生し環境へ影響を及ぼしています。これらの便益や環境影響の程度は用いる農業技術や資材によって大きく異なります。このため、例えば、作物の収量を上げるために、肥料をたくさん使うと河川や地下水にこれらの成分が流出して富栄養化の原因になってしまう、といったことが起こります。こうした複雑な関係を考慮しつつ様々な観点から便益や環境影響を明らかにし、農業活動が有する環境保全効果を総合的に評価する手法を開発しています。

(2)農業環境情報の高度化と発信
これまでの当研究所の研究によって得られた気象、土壌、昆虫、微生物など農業環境に関わる様々なデータセットは農業環境インベントリーとして整理、蓄積されてきました。これらのインベントリー情報はそれ自身に大きな価値がありますが、異なる種類の情報と組み合わせることによって新しい情報と価値を生み出すことが可能です。そこで、農業環境情報に地理情報や統計情報等を組み合わせて解析する手法を開発し、ユーザーが利用しやすく価値の高い情報を作成しています。こうして作成した情報は環境保全効果の総合評価に利用すると同時に、情報のオープンデータ化を進め、誰でも自由に利用できる情報として発信していきます。


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