動物衛生研究部門

タイにおける新型インフルエンザの状況

更新日: 2010年5月7日

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2010年4月25日 バンコク病院のピチャヤー院長は25日、反独裁民主主義同盟の組織員6人が新型インフルエンザに感染し、現在入院後治療中である事を明らかとした。
また同院長は、集会会場内で感染が拡大する恐れがあるとして、同盟の幹部に対して参加者への感染に対する警戒を呼びかけるよう要請した事を明らかとした。
感染した6人はいずれも3月中旬より集会に参加していたとのことである。 (25日付MCOT English News)
参考URL
http://www.mcot.net/cfcustom/cache_page/48677.cfm
2010年3月22日 タイ保健省は22日、バンコクの反政府集会に参加していた40歳男性が新型ウイルスに感染し、病院にて治療を受けていることを発表した。また、集会を取材していた記者が新型ウイルス様の症状を呈し、入院していることを明らかとした。
また、同省は3月14日~3月20日の期間中、新たに1人の新型ウイルスによる死者が確認され、累計219人となったことを明らかとした。死亡した患者は、南部パッタニー県在住の58歳男性で、喘息と糖尿病の持病を有していた。
現在までのタイ国内における新型ウイルス感染者は、約3万6千人にのぼるとのことである。
また同省は、約200万人の妊婦3ヶ月以降の女性、体重100kg以上の肥満者、身体障害者、基礎疾患がある人、医療従事者の5つのhigh risk groupを対象とした新型ウイルスワクチンの優先無料接種に関して、現在までに約56万人の接種が終了したことを発表した。 (22日付Bangkok Post紙)
参考URL
http://www.bangkokpost.com/news/local/34865/h1n1-alert-at-red-shirt-rally-sites
2010年3月8日 タイ保健省は、2月28日~3月5日までの1週間で新たに6人の新型ウイルスによる死者が確認され、累計218人となったことを発表した。
死亡した患者
1. 抗ウイルス剤投与が遅れた中部チョンブリー県在住の1歳男児
2. 抗ウイルス剤投与が遅れたバンコク在住の糖尿病、肺気腫を患っていた60歳男性
3. 中部ナコーンナーヨック県在住の肥満症、糖尿病を持病に持つ18歳女性
4. 北部ピッサヌローク県在住の慢性的な肺疾患を患っていた58歳男性
5. 北部ラムパーン県在住の肺気腫を患っていた71歳女性
6. バンコク在住の虚血性心疾患、糖尿病を患っていた83歳女性
また同省は、約200万人の妊婦3ヶ月以降の女性、体重100kg以上の肥満者、身体障害者、基礎疾患がある人、医療従事者の5つのhigh risk groupを対象とした新型ウイルスワクチンの優先無料接種に関して、現在までに約40万人しか接種が終了していないことを明らかとした。
特に、チョンブリー県、サムットソンクラーム県、カーンチャナブリー県、パトゥムターニー県、チャンタブリー県(いずれもタイ中部)及びサトゥーン県(タイ南部)では、対象者のうちワクチン接種が終了したのは10%に満たない。 (8日付Bangkok Post紙、MCOT English News)
参考URL
http://www.bangkokpost.com/news/local/170766/h1n1-death-toll-rises-to-218
http://www.mcot.net/content/29619
2010年3月3日 タイ保健省は、2月21日~2月27日までの1週間で新たに3人の新型ウイルスによる死者が確認され、累計212人となったことを発表した。
死亡した患者
1. 北部チェンマイ県在住の腎臓病など持病に持つ28歳男性
2. 中部チョンブリー県在住の28歳女性
3. 中部チョンブリー県在住の55歳男性
また同省は、この1週間で新たに937人が新型ウイルスに感染したことを明らかとした。 (3日付Bangkok Post紙)
参考URL
http://www.bangkokpost.com/news/local/170278/flu-death-toll-reaches-212
2010年2月22日 タイ保健省は、2月14日~2月20日までの1週間で新たに3人の新型ウイルスによる死者が確認され、累計209人となったことを発表した。
死亡した患者
1. バンコク在住の慢性的な肺疾患のある2歳男児
2. 北部チェンマイ在住の腎臓病、糖尿病を持病に持つ65歳女性
3. 北部ピサノローク在住の3歳男児
また同省は、約200万人の妊婦3ヶ月以降の女性、体重100kg以上の肥満者、身体障害者、基礎疾患がある人、医療従事者の5つのhigh risk groupを対象とした新型ウイルスワクチンの優先無料接種に関して、妊婦を除く4グループの接種を3月末までに終了する予定としているが、現在までに接種を受けたのは、約29万人に留まっていることを発表した。 (22日付Bangkok Post紙、MCOT English News)
参考URL
http://www.bangkokpost.com/news/local/169295/h1n1-flu-toll-rises-to-209
http://www.mcot.net/content/24213
2010年2月15日 タイ保健省は、2月7日~2月13日までの1週間で新たに5人の新型ウイルスによる死者が確認され、累計206人となったことを発表した。
死亡した患者
1. 北部ナーン在住の栄養失調歴のある4歳男児
2. バンコク在住の心臓病を患っている23歳妊婦
3. 東北部スリン在住の肥満体質な30歳女性
4. 北部チェンマイ在住の9歳男児
5. 北部チェンマイ在住の心臓及び腎臓に持病を持つ62歳女性
また同省は、約200万人の医療従事者、基礎疾患がある人や妊婦等のhigh risk groupを対象とした新型ウイルスワクチンの優先無料接種に関して、現在までに接種を受けたのは、約24万人に留まっていることを発表した。 (15日付MCOT English News)
参考URL
http://www.mcot.net/content/21286
2010年2月8日 タイ保健省は、1月31日~2月6日の一週間で新たに3人の新型ウイルスによる死者が確認され、累計201人となったことを発表した。死亡した患者は、バンコク在住5歳女児、27歳女性、及びタイ東北部サコンナコーン県在住の7歳男児であり、いずれも心臓病などの持病を抱えていた。
また同省は、新型ウイルスワクチンの無料接種が開始された1月11日~2月4日までに接種を受けたのは、約16万人に留まっていることを発表した。 (8日付Bangkok Post紙)
参考URL
http://www.bangkokpost.com/news/local/167857/h1n1-flu-death-toll-rises-to-201
2010年2月4日 タイ保健省は、約200万人のhigh risk groups (医療従事者、妊娠3ヶ月以降の妊婦、体重100kg以上の肥満者、身体障害者、基礎疾患がある人)を対象とした、新型ウイルスワクチンの無料接種が開始された1月11日~1月29日までの20日間で、ワクチン接種を受けた人は、全体のわずか10%未満(約12万5千人)に留まっていることを発表した。
タイ東北部ノーンブワラムプー県内でのワクチン接種率が一番低く、わずか15人しかワクチン接種を受けていない。同省は、ワクチン接種が3月までに終了できるよう、対象者に対して接種を呼びかけている。 また同省は1月27日に、この1週間で新型ウイルスによる死者は確認されなかったことを発表した。現在までのタイ国内における新型ウイルス感染による死者は累計198人である。 (4日付MCOT English News)
参考URL
http://enews.mcot.net/view.php?id=14031
2010年2月3日 これまでにタイ国内において、新型ウイルスワクチンを接種後、妊婦の早産・流産、及び合併症を誘発することが問題となっているが、タイ保健省は、ワクチン接種とは関連性が無く、妊婦が接種を受けても安全との見解を示した。
同省によると、ワクチン接種後の妊婦が流産した3件について、
ケース1. 妊婦の胎盤の異常
ケース2. 妊婦の糖尿病
ケース3. 両親の喫煙(父親; マリファナ、母親(妊婦); 自家製の煙草)
上記の原因が流産と関係していることを発表した。 (3日付The Nation紙)
参考URL
http://www.nationmultimedia.com/worldhotnews/30121709/Vaccine-safe:-Jurin
2010年2月2日 タイ保健省は、フランスより輸入した新型ウイルスワクチンを接種後、妊婦が流産した問題について、妊婦は以前2回流産した経験があり、またワクチン接種後すぐに胎児に症状が出たわけではなく、5日後に胎児の脳出血が確認されているため、今回の流産とワクチン接種との関連性は無いとの見解を示した。
また同省によると、ワクチン接種後した妊婦の流産は、もう1件確認されているが、これに関しても、流産は妊婦のマリファナ使用歴と関連があると結論付けている。high risk groupへのワクチン無料接種は現在も続けられており、現在まで1人のみ接種後副作用を呈している。 (2日付MCOT English News)
参考URL
http://enews.mcot.net/view.php?id=14021
2010年1月29日 タイ保健省は、フランスより輸入した新型ウイルスワクチンを接種後、妊婦が流産したことから、妊婦に対するワクチンの無料接種を一時中止する旨を発表した。同省によると、現時点では、ワクチン接種と流産との関連は不明であるが、調査結果が出るまで、妊婦への接種を見合わせることとしている。
また、タイ国営製薬会社政府医薬品機構(GPO)ウィチャイ会長は、タイ国産新型ウイルスワクチンの臨床試験について、ワクチンはボランティアに対して、安全であり、また充分に免疫がされていることから、試験は満足できる結果であったとの見解を示した。ワクチン接種した24人のボランティアのうち、13人のみ頭痛、関節の痛み、鼻水といった軽い症状を呈していた。 しかしながら、ワクチンの安定性に関して改善が必要であるため、次回の400人のボランティアに対するワクチンの臨床試験は4月を予定しているとのことである。 (29日付Bangkok Post紙)
参考URL
http://www.bangkokpost.com/news/local/31909/miscarriage-prompts-halt-to-flu-jabs
2010年1月27~28日 タイ保健省は、1月18日~1月24日の期間中、新型ウイルスによる死者は確認されなかったことを発表した。タイ国内で新型ウイルス感染による死者は、現在まで計198人にのぼっている。
また同省は、医療従事者、妊婦、疾患を有する人などのhigh risk groupsへの新型ウイルスワクチン接種を至急行うよう、各県へ要請している旨を発表した。
high risk groupsに対する200万使用分のワクチン接種を3月までに終わらせる予定としており、現在まで約5万人がワクチン接種を受けているとのことである。 (27日付MCOT English News、28日付Bangkok Post紙)
参考URL
http://enews.mcot.net/view.php?id=13936&t=4
http://www.bangkokpost.com/news/local/31846/vaccination-given-urgent-priority
2010年1月25日 タイ教育省基礎教育委員会事務局は、新型ウイルスの感染が確認された学生が通う学校を一時的に閉鎖することを発表した。 現在新型ウイルスの感染のリスクの高い300人の学生に関して、監視下に置かれているとのことである。1月18日~1月23日の期間中、計9人の学生の新型ウイルス感染が確認されている。 (25日付MCOT English News)
参考URL
http://enews.mcot.net/view.php?id=13888&t=4
2010年1月19~20日 タイ保健省は、1月10日~1月19日の期間中、新たに2人の新型ウイルスによる死者が確認され、累計198人になったことを発表した。死亡した患者は、北部チェンマイ県在住の37歳女性、中部アユタヤ県在住の82歳男性であり、いずれも高血圧の持病を患っていた。
また、同省は1月11日~1月15日の期間で、56県15011人の国民が新型ウイルスワクチンを受けたことを発表した。
接種者の内約は、健常者11189人、妊婦1971人、肥満者107人、身体障害者84人、基礎疾患がある人1971人となっている。
また、接種者のうち、ワクチン接種で副作用を呈した人は8人だけであった。 (19日付MCOT English News、20日付Bangkok Post紙)
参考URL
http://enews.mcot.net/view.php?id=13800&t=4
http://www.bangkokpost.com/news/local/165904/two-died-from-swine-flu-last-week
2010年1月13~14日 タイ保健省は、1月3日~1月9日の期間中、4人の新型ウイルスによる死者が確認され、累計196人になったことを発表した。新たな死者はタイ東北部チャイヤプーム県の24歳男性、ローイエット県の30歳女性ナコーンラーチャシーマー県の4歳男児、北部チェンマイ県の6歳男児で、いずれの患者も肥満体で喘息の持病を有していた。また新型ウイルスの感染者が累計30,805人となったことを発表した。
さらに同省は、1月11日、12の2日間で、31県において計3769人が新型ウイルスワクチンの接種を受けたことを発表した。 (13日付MCOT English News、13、14日付Bangkok Post紙)
参考URL
http://enews.mcot.net/view.php?id=13705&t=4
http://www.bangkokpost.com/news/local/165202/4-died-from-swine-flu-last-week
http://www.bangkokpost.com/news/local/30950/4-fatalities-heighten-flu-fears
2010年1月11~12日 タイ保健省は、1月11日より、約200万人のhigh risk groups (医療従事者、妊娠3ヶ月以降の妊婦、体重100kg以上の肥満者、身体障害者、基礎疾患がある人)を対象とした、新型ウイルスワクチンの無料優先接種を開始したことを発表した。同省は、妊婦(5月迄)を除き、3月までに接種を終わらせる方針を示している。 (11日付MCOT English News、2日付Bangkok Post紙)
参考URL
http://enews.mcot.net/view.php?id=13660&t=4
http://www.bangkokpost.com/news/local/30844/thailand-kicks-off-free-h1n1-flu-vaccine-push

タイ保健省は、high risk groupsに対する新型ウイルスワクチンの無料優先接種を1日2万人に対して行う方針を示した。同省によると、1月11日に13県で計1622人の医療従事者に対してワクチン接種が行われ、また接種による副作用は認められなかったとのことである。(12日付MCOT English News)
参考URL
http://enews.mcot.net/view.php?id=13686&t=4
2010年1月6~7日 タイ保健省は、昨年12月20日~1月2日の期間中、新型ウイルスによる死者が1人確認され、累計192人になったことを発表した。死亡した患者は、22歳の妊婦で糖尿病、高血圧の持病を有していた。
また同省は、上記の期間中、新たに35人の新型ウイルス感染者が確認され、累計29921人となったことを発表した。
また、WHOの発表によると、昨年12月30日までに世界で新型ウイルス感染による死者は、12220人に及ぶとのことである。 (6日付MCOT English News)
参考URL
http://enews.mcot.net/view.php?id=13596&t=4

タイ保健省は、フランスより輸入した新型ウイルスワクチンの接種を、1月11日よりhigh risk groups (医療従事者、妊娠3ヶ月以上の妊婦、100kg以上の体重を有する人、糖尿病患者、その他慢性的疾患を有する人)に対して行うことを発表した。ワクチン接種された人の症状を30分間観察する必要があるため、ワクチン接種は病院のみで行うとのことである。 (6日付MCOT English News、7日付Bangkok Post紙)
参考URL
http://enews.mcot.net/view.php?id=13611&t=4
http://www.bangkokpost.com/news/local/164695/vaccination-against-a-h1n1-flu-from-jan-11