動物衛生研究部門

NIAH病理アトラス

豚鞭虫症

Swine trichuriasis

病気の概要

別名
原因 豚鞭虫
疫学 生後4カ月以内の子豚に多発する傾向がある。
症状 濃厚感染の場合、特に子豚で消化器障害を起こし、食欲不振、水様性血 様性下痢、貧血あるいは削痩がみられる。感染豚はヒネ豚となる。
肉眼所見 主として盲腸、高度感染例では結腸にも鞭虫の寄生が見られる。腸管壁 は肥厚し、粘膜では点状~斑状出血、偽膜形成等が観察される。
組織所見 カタル性、出血性または壊死性の盲腸炎および結腸炎。

肉眼像 Macropathology

豚は高度の削痩を呈する。 感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
豚は高度の削痩を呈する。
結腸奬膜面、一部粘膜面。 感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
結腸奬膜面、一部粘膜面。
結腸粘膜に多数の鞭虫が付着している。 感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
結腸粘膜に多数の鞭虫が付着している。粘膜は貧血性である。
結腸腔内から採取した鞭虫。 感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
結腸腔内から採取した鞭虫。
虫体は繊細な前体部と太く短い後体部からなり、あたかも鞭(むち)のような形態を呈する。

病理組織像 Histopathology

結腸粘膜面に鞭虫が付着している。
感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県)、播谷 亮)
結腸粘膜面に鞭虫が付着している。
HE染色、x40。
鞭虫の付着を伴ったカタル性結腸炎。
感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
鞭虫の付着を伴ったカタル性結腸炎。
HE染色、x100。
鞭虫の付着を伴ったカタル性結腸炎。
感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
鞭虫の付着を伴ったカタル性結腸炎。粘膜表層は壊死、好中球浸潤を伴っている。粘膜固有層ではリンパ球、形質細胞浸潤が観察される。
HE染色、x100。
鞭虫の付着を伴ったカタル性結腸炎。
感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
鞭虫の付着を伴ったカタル性結腸炎。粘膜表層は壊死、好中球浸潤を伴っている。
HE染色、x200。
結腸粘膜に付着した鞭虫の高拡大像。
感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
結腸粘膜に付着した鞭虫の高拡大像。
HE染色、x400。
結腸腔内の鞭虫卵。
感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
結腸腔内の鞭虫卵。縦断された虫卵はレモン状を呈し、両端に栓状物を有する。
HE染色、x400。
結腸腔内の鞭虫の縦断面。
感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
結腸腔内の鞭虫の縦断面。
HE染色、x40。
結腸腔内の鞭虫の縦断面、拡大像。
感染病理No.4324、豚、7カ月齢(原図:宮野英喜(福島県))
結腸腔内の鞭虫の縦断面、拡大像。
HE染色、x200。

研究センター