動物衛生研究部門

高病原性鳥インフルエンザ

現地滞在研究員によるタイの高病原性鳥インフルエンザ発生状況報告(2008年~)

更新日: 2009年9月17日

タイの家禽における高病原性鳥インフルエンザの発生は、 2004年1月から5月の第一波、2004年7月から4月の第二波、 2005年7月から11月の第三波、2006年7月から8月、2007年1月から3月および2008年1月に散発的な発生が確認されています。

2008年11月10日、新たに本疾病の発生が確認されました。

現在のタイの高病原性鳥インフルエンザの状況を、現地での新聞情報を中心にZDCCの現地滞在研究員がまとめました。

東南アジア諸国での高病原鳥インフルエンザウイルスの発生は、我が国の養鶏産業や食品業界に重大な影響を与えるばかりでなく、人での新型インフルエンザウイルスの発生の危険も危惧されています。ZDCCでは、これからも状況の進行に伴って新たな情報を更新していきます。

発生地域

発生地域

発生状況のまとめ

月日 曜日 家禽に関する情報 人に関する情報 国際機関等の情報
11月14日 昨日DLD局長は、診断でUthai Thani県の鶏の死体が致死性のH5N1亜型鳥インフルエンザウイルスに感染していたことを確認したと述べた。Thung Phoは今もコントロール下に置かれている。家禽の淘汰に続き、家禽の移動が感染地区半径5km以内で21日間禁止され、本疾病のサーベイランスが強化されるであろう。農業協同組合省大臣は、どこからも鳥インフルエンザの発生報告がないと発表した。副大臣は鳥インフルエンザの発生を隠ぺいした公務員は即座に左遷されるであろうと述べた。農業省はタイの家禽輸出における影響を恐れて2004年の最初の発生を隠ぺいしたことを非難されているが、病気の発生を隠したことは否定している。(14日付バンコクポスト紙) 公衆衛生省は、1週間以内に同地域で2件の鳥インフルエンザ発生が確認されたことを受けて、Phitsanulok県、Tak県、Phetchabun県、Sukhothai県、Uttaradit県、Nakhon Sawam県、Uthai Thani県、Kampheng Phet県及び Phichit県の9県をサーベイランス地帯として宣言した。公衆衛生長官は、保健所の感染症診断の専門家で、Mr. Bird Fluとされ、その保健所職員はその感染症と戦うために任命された。彼は9県における鳥インフルエンザウイルスによる人感染を監視し続けることを表明している。次官は感染した鳥への接触歴のあるすべての患者は検査の対象となると述べた。今年1000件のリスク患者が本疾病に対して検査されたが、すべて陰性であった。25人の人々が2004年以来感染しており、17人が死亡している。省の鳥インフルエンザサーベイランス強化は北部の県でDLDが2件の鳥インフルエンザ発生を確認した後になされた。最初の感染例は、Sukhothai県のThung Sliam地区で日曜日に、2件目はUthai Thani県のNong Chang地区で水曜日に確認された。(14日付バンコクポスト紙)  
11月13日 12日、Uthai Thani県Nong Chang地区でもう1件の鳥インフルエンザの発生が発見され、家禽飼養者の憤りの中で、感染鶏の淘汰が促された。その発生は、10月27日の発生に引き続いて発見された。県の畜産局員は原因不明で死亡した鶏がいたHua Khao地区を消毒し、多数の鶏を淘汰し、診断用に死体を回収した。鶏が繁殖鶏で高価なため、その淘汰に3ヶ所の鶏の所持者は憤慨した。さらに彼らは家禽の鳥インフルエンザ感染の公式な証拠がなかったと述べている。鳥インフルエンザ封じ込めに対する全ての労力にも関わらず、昨日Sukhothai県のSawankhalok地区の闘鶏で致死性のウイルスが発見され、再度打撃を受けた。農場経営者により育成された闘鶏からの血液と糞のサンプルが先週最初に2回目の診断用に収集された。診断は鶏が鳥インフルエンザに感染したことを示したが、疫学者は未だウイルスを確認していない。これまで、闘鶏は死亡していない。農業協同組合省大臣はSukhothai県で鳥インフルエンザの発生の診断が2週間も遅れたことについて、DLDを叱責し、そのことによって状況が悪化する可能性があると述べた。(13日付バンコクポスト紙) 公衆衛生省によって鳥インフルエンザをモニタリングする戦略会議室がSukhothai県及びUthai Thani両県の保健所により設置されたところである。(13日付バンコクポスト紙)  
11月12日 Sukhothai県の鳥インフルエンザの発生は今コントロール下に置かれている。Thung Saliam地区の農場の5羽の鶏は10月27日に病気になり死亡した。診断では1羽の鶏の死体がH5N1亜型鳥インフルエンザウイルスに感染していたことが示された。病気の拡散を防ぐための発生農場の12羽及び近隣農場の270羽を淘汰して以来、鳥インフルエンザのさらなる発生はない。(12日付バンコクポスト紙) 12日、Sukhothai県で観察下に置かれていた病気の女性が、鳥インフルエンザではなく通常のインフルエンザであったと健康常任次官が発表した。44歳の女性は典型的な鳥インフルエンザ症状を最近呈していた国内で唯一の患者であった。彼女は最近の発生前の9月24日に熱、咳で入院し、肺感染とも診断された。その後回復し、10月9日退院した。彼女は家禽が異常死したSawankhalok地区のNernbangkanに在住していたため、鳥接触歴は無かったが、医療サーベイランス下に置かれていた。タイでは公式に2年間人における鳥インフルエンザの発生がなかった。最後の例は2006年8月に確認されたものだった。公衆衛生省は家禽に直接接触した後に発熱、咳及びインフルエンザ様症状を呈した患者を検疫するように県の保健所及び病院職員に通知した。(12日付バンコクポスト紙)  
11月11日 11月10日、農業協同組合省大臣はSukhothai県の鳥インフルエンザの新たな発生例はなく、発生はコントロール下にあるということを発表した。Sukhothai県以外タイのどこからも鳥インフルエンザの発生の報告はなかった。10月27日(月)にSukhothai県のThung Salian地区で5羽の鶏が感染し、うち1羽の鶏の死体でH5N1亜型鳥インフルエンザウイルス感染が証明された。これをうけ、感染拡大を阻止するため感染農場の残りの12羽の鶏と近隣の農場の270羽が淘汰された。検疫チェックポイントを伴う鳥インフルエンザ地帯での家禽の移動は禁止され、感染地域から半径5km以内で本感染症のさらなるサーベイランスが行われることが宣言された。家禽の淘汰以来、新たな鳥インフルエンザの発生例はない。大臣発表によると疫学者による原因の徹底的な調査が行われている。中央、低緯度北部の地方感染症コントロール局は、家禽死体の移動を強固に制限している。DLDは、感染が1ヵ所の鶏農家に限られているため、不安要因はないとしている。農業経済局によれば、対マレーシア、香港への加工鶏製品の輸出の減少はないと発表した。 感染症コントロール局はThung Salian地区で430世帯の1500人の人々が、14日間のサーベイランス下に置かれたと述べた。感染地帯に在住している人々は、公衆衛生省令により10月28日(火)から14日間監視されている。今年最初の発生では70人の人々が鳥インフルエンザ感染疑いであり、今月は5人の疑い例であった。各例の診断では感染が確認されなかった。鳥インフルエンザのリスクを重んじた9県(Tak県、Phitsanulok県、Sukhothai県、Phetchabun県、Uttaradit県、Kamphaeng Phet県、Phichit県、Nakhon Sawan県、Uthai Thani県)からの医師と健康局員が11月13日(木)の会議に出席するであろう。  
11月10日 タイ北部に位置するスコタイ県の土着の鶏農場において、H5N1亜型鳥インフルエンザが確認されており、タイにおける新たな発生の恐れが生じている。畜産振興局(DLD)は、Thung Salian地区で死亡した鶏がH5N1亜型鳥インフルエンザウイルスに感染していたと発表した。その農場の全ての17羽の土着鶏は、感染拡大を阻止するために、淘汰された。DLDは、感染した農場の近くの地域が感染症コントロールを進めるべき鳥インフルエンザ発生地帯であると先週宣言、当該農場では5羽の鶏が死亡していたと発表。今回の発生は今年3回目の発生であり、最初の2回は1月のNakhon Sawan県のChumsaeng地区とPhichit県のSak Lek亜地区で確認された。DLDは家禽から人へのウイルス感染を防御するために、密に公衆衛生関係機関との連携を図っていくつもりだと述べている。DLDはH5N1亜型HPAIの再興をOIEにも報告する予定である。凍結家禽肉の輸出は延期されるであろう。農業協同組合省大臣は、本疾病は冬期に再発することから、さらなるサーベイランスを指示した。タイ国内では計25人の人々が2004年以降本ウイルスに感染し、内17名が死亡している(10日付バンコクポスト紙)。    
1月28日   今回の発生に関連してタイ保健省は感染鶏との接触のあったNakhon Sawam県の13人とPhichit県の18人について、健康状態の監視を向こう2週間にわたって続けると発表。現在健康状態は良好でありあくまで予防措置である(28日付バンコクポスト紙)。  
1月25日 Pichit県Sak Lekの農場での発生が確認された。70羽の鶏を飼育する小規模農場で1月8日以来30羽の鶏が症状を呈していた。22日にオーナーが報告し、検体が採取された。周辺を含め227羽が淘汰された。周辺は養鶏密度の低い裏庭養鶏地域。
Uttaraditでも鶏の異常死が確認され、検査が行なわれている。
   
1月24日 DLD(Department of Livestock and Development)がNakhon Sawanでの発生を確認、農場で死体から取った検体のうち10検体でウイルスが確認された。当該農場の56,670羽が淘汰された。   2008年1月23-25日 バンコクでInternational conference on avian influenza 2008が開催
2008年
1月18日
Nakhon Sawan県Pigulの一農場で4085羽の鶏の死亡が報告、4つの無窓鶏舎を持つ農場の一つで死亡が発生    

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