次世代作物開発研究センター

作物見本園

作物見本園について

古くから世界各地でその風土に適した多様な作物が育てられており、これらの作物は人類の歴史的遺産です。しかしながら、食味や経済性が重視されるなかで、稲や小麦などの特定の作物に栽培が集中する傾向があり、昔ながらの作物が栽培されなくなってきています。わが国でも、かつては多くの作物が栽培されていましたが、社会経済的な側面等から多くの作物が姿を消しました。しかし一方で、米の生産過剰問題や価値観の多様化傾向等から、水田転作や地域振興に適した新たな作物の栽培が求められています。

このような状況下で、農研機構 次世代作物開発研究センターでは、今後の作物開発の参考にする目的で、今ではあまり栽培の見られなくなった作物や当地域では一般に見ることが少ない作物等を展示するとともに、わが国では見られませんが世界的には重要な作物や新作物として可能性のあると思われる作物を重点的に試作展示する資源作物見本園を設けました。なお、当地には不適な作物もあり、特性が十分に発揮されていない作物もあることにご留意下さい。また、資源作物見本園に試作されている作物の種子等は、一部を除いて、農研機構 遺伝資源センター農業生物資源ジーンバンクから有料で入手可能です。

さらに、こうした資源作物に加えて、稲や麦の品種を紹介するコーナーも開設しました。つくばの研究機関にお越しの際には、見学の一つとして作物見本園をご活用ください。

解説については以下の文献を参考にしました。

  • 西川五郎 著:「工芸作物学」・農業図書(1960)
    農林水産省熱帯農業研究センター:「熱帯の野菜」(1980)
  • 星川清親 著:「新編食用作物」・養賢堂(1980)
  • 星川清親 著:「栽培植物の起源と伝搬」・二宮書店(1987)
  • 堀田 満ら編:「世界有用植物事典」・平凡社(1987)
  • 農林水産省農産園芸局畑作振興課 監修:「日本の特産農作物」・地球社(1987 )
  • 藤巻 宏 責任編集:「地域生物資源活用大事典」・農文協(1998)
  • J. H. Wiersema, B. Leon:「World Economic Plants」(1999)

解説中の生産量等については、「FAO Yearbook. Production.」(FAO)、「作物統計」(農林水産省統計情報部)、農林水産省農産園芸局畑作振興課調べ資料等によりました。

写真については、一部は名城大学の道山弘康先生が、その他は農研機構及びその前身機関の職員が撮影しました。