作物研究部門

作物見本園

ヒラマメ

扁豆、レンズ豆

英名: lentil, masur
科名: マメ科
学名: Lens culinaris Medik.
種類: 豆類(食用)

起源

地図
近東および地中海地域が起原と考えられている。古代エジプト、ギリシャで知 られ、現在は、世界の亜熱帯、暖温帯に導入され熱帯高地でも栽培されている。

作物的特徴

1年生の叢生草本で直立あるいは半直立し、多くの分枝を生じ、高さは25~75cm である。葉は羽状複葉で、花は小さく、薄青色、紫色、白色、ピンク色などが ある。子実は滑らかでレンズ形、種皮色は緑色、緑褐色あるいは黒色の斑紋のあ る淡赤色等がある。百粒重は2~8gと変化がある。発芽には最低15°Cの温度が必 要で、生育期の最適温度は24°C前後とされる。温暖気候下では夏作、亜熱帯気候 下では冬作として栽培される。比較的、耐乾性はあるが、耐湿性はない。

用途

種子は2つ割り(dhal)にしてス-プに用いられ、インドでは若莢が野菜として 利用されている。高栄養食品として評価され、宗教上食肉を禁じられた場合、肉 の代用品とされる。

生産地

主要生産国はインドでこのほかパキスタン、エチオピア、シリア、トルコ、ス ペインなどである。