作物研究部門

作物見本園

中生の晩品種や晩生品種が成熟期となっています。


「コシヒカリ」の母親である「農林22号」の母親で、1937年(昭和12年) に兵庫県農業試験場で育成され、主に西日本で作られた「農林8号」。


農事試験場陸羽支場で1921年(大正10年)に稲いもち病に強い「陸羽20号」と冷害に強く良食味の「亀の尾4号」の人工交配で育成された「陸羽132号」で、「コシヒカリ」の父方の祖父に当たります。


西日本で栽培されている良食味品種で、作付面積全国3位(9.1%)の「ヒノヒカリ」。1990年(平成2年)に宮崎県農業試験場で育成されました。


全身紫色の観賞用稲の「紫稲」で、アントシアニンを多く含み、稲発酵粗飼料としても機能性物質の供給源として有効です。


「タカナリ」のγ線照射による突然変異個体から選抜され、脱粒性を改良した1 t/10aに近い収量性を持つ多収の飼料用米新品種「オオナリ」で、2015年(平成27年)に作物研究所(現農研機構次世代作物開発研究センター)で育成されました。


現在、世界で最も広く栽培されている品種で、フィリピンの国際稲研究所(IRRI)育成の高品質で病虫害に強い「IR64」ですが、根の張りが浅く、干ばつに弱い特性があり、これを改良した水稲の育成が進められています。