作物研究部門

作物見本園

ぐんぐん大きくなってきました。


日に日に草丈が伸びてきました。鳥除けの網をかける準備として、支柱を立てました。


品種の説明板も立てました。以下、各品種をご紹介します。草の大きさや葉の形の微妙な違いなどをご覧ください。


まず、大麦からです。「カシマムギ」。茨城県で麦茶用六条大麦の主力品種でした。縞萎縮病に罹病し、中折れしやすいのが欠点ですが、高品質のため今でも栽培されています。


「さやかぜ」。縞萎縮病抵抗性で、カシマムギよりやや晩生の麦茶用六条大麦品種です。


「カシマゴール」。縞萎縮病抵抗性で中折れしにくいため、安定した収量が見込める麦茶用六条大麦の新しい品種です。


「はるしらね」。麦ご飯にした時にほとんど褐変しない性質を持つ六条大麦品種です。


「ビューファイバー」。機能性に富む水溶性食物繊維β- グルカンを多く含む二条裸麦品種です。


「シュンライ」。関東地域を中心に作付けされている精麦用の六条大麦品種です。


「ユメサキボシ」。実用品種としては日本初の二条性の裸麦品種です。関東より西で作付け可能な比較的新しい品種です。


「キラリモチ」。褐変しない性質ともち性の両方の性質を持ちます。水溶性食物繊維β- グルカンを多く含む二条裸麦品種です。


「サチホゴールデン」。関東地域だけでなく九州でも作付けされている二条大麦品種です。ビールの原料に利用され、縞萎縮病に抵抗性の品種です。


「はるか二条」。主に九州で作付けされている縞萎縮病に強い多収の二条大麦品種です。


ここからは小麦です。「ゆめちから」。グルテンの力が強く、ブレンド利用に適したパン用の小麦品種です。


「きたほなみ」。北海道で栽培されている高品質な日本めん用の小麦品種で、日本で 最も生産量の多い小麦です。


「春よ恋」。北海道で栽培されていて、主として春に種を播くパン用小麦品種です。


「農林61号」。関東~九州で広く栽培されてきた日本めん用の小麦品種です。穂発芽や赤かび病に比較的強く、近畿~東海では今でも栽培されています。


「さとのそら」。日本めん用の小麦新品種で、関東や東海地域で農林61号に替わって 栽培が増えています。


「あやひかり」。関東~東海で栽培されている多収の日本めん用の小麦品種です。低アミロースで、うどんの滑らかなモチモチ感が特徴です。


「ユメシホウ」。関東~東海での栽培に適した早生・多収のパン用の小麦品種です。


「せときらら」。西日本での栽培に適した多収のパン用の小麦品種です。


「ミナミノカオリ」。主に九州で広く栽培されているパン用の小麦品種です。


「農林10号」。昭和10年に岩手県で育成された短稈の小麦品種です。戦後、種子がアメリカに渡り、短稈の多くの近代品種の親になりました。


「Chinese Spring」。小麦の遺伝研究でよく用いられる品種です。


「セトデュール」。日本初の「デュラム小麦」の品種です。パスタに用いられます。