次世代作物開発研究センター

作物見本園

今シーズン栽培している全22品種をご紹介します。


これは10月31日に種を播いてから18日後、11月18日の写真です。


ここから先は播種26日後、11月26日の写真です。8日前に比べて伸びてきました。今シーズン栽培している全22品種をご紹介します。なお、大麦では、穂に実が6列並ぶものを六条、2列並ぶものを二条と区別し、手で揉むと実から皮が簡単にとれるものをはだか麦、とれないものを皮麦と呼びます。


まず、大麦10品種を左端から1列ずつ紹介します。
左「カシマムギ」:麦茶用として評価の高い六条皮麦です。縞萎縮病に弱く、中折れしやすいのが欠点です。
中央「カシマゴール」:縞萎縮病に強くて中折れしにくい、多収の麦茶用六条皮麦です。
右「シュンライ」:関東地域を中心に栽培されている六条皮麦です。精麦や麦茶原料として使われています。


左「ファイバースノウ」:麦ご飯用としての評価が高く、日本で最も生産量の多い六条皮麦です。北陸地域で主に栽培されています。
中央「はねうまもち」:もち性の六条皮麦です。北陸地域を中心に栽培が増えています。
右「キラリモチ」:もち性の二条はだか麦です。食味がよく、炊飯時に褐変しない特徴があります。


左「くすもち二条」:もち性の二条皮麦です。九州地域で栽培が増えています。
中央「はるか二条」:短稈で極多収の二条皮麦です。九州地域で栽培されている精麦用・焼酎醸造用品種です。
右「サチホゴールデン」:高品質、多収のビール醸造用の二条皮麦です。関東地域と九州地域で栽培されています。


左「イチバンボシ」:四国地域や九州地域で栽培されている六条はだか麦品種です。主に味噌用として使用されています。
ここまでが大麦です。中央から右は小麦ですが、次の写真でご説明します。


小麦12品種を左端からご紹介します。
左「ゆめちから」:グルテンの力が強く、ブレンド利用に適したパン用の品種です。
中央「きたほなみ」:北海道で栽培されている高品質な日本めん用の品種で、日本で最も生産量の多い小麦です。
右「春よ恋」:北海道で栽培されていて、主として春に種を播くパン用品種です。


左「農林61号」:関東~九州で広く栽培されてきた日本めん用の品種です。穂発芽や赤かび病に比較的強く、近畿~東海では今でも栽培されています。
中央「さとのそら」:日本めん用の新品種で、関東や東海地域で農林61号に替わって栽培が増えています。
右「あやひかり」:関東~東海で栽培されている多収の日本めん用品種です。低アミロースで、うどんの滑らかなモチモチ感が特徴です 。


左「ユメシホウ」:関東~東海での栽培に適した早生・多収のパン用品種です。
中央「せときらら」:西日本での栽培に適した多収のパン用品種です。
右「ミナミノカオリ」:主に九州で広く栽培されているパン用品種です。


左「農林10号」:昭和10年に育成された品種です。背が低く倒れにくいため、世界的に多収小麦品種の育成に利用されました。
中央「Chinese Spring」:遺伝研究でよく使われる品種です。この品種を使い、農研機構も参加した国際研究によって、コムギゲノムの塩基配列の解読が達成されました。
右「セトデュール」:日本初のデュラム小麦の品種で、パスタに使われます。デュラム小麦はパンやうどん用の普通小麦の祖先で、同じコムギ属ですが別の植物種に分類されます。


大麦と小麦はともにイネ科ですが、科の下の分類階級である属から異なります。左が大麦「イチバンボシ」、右が小麦「ゆめちから」、大麦の葉はズングリ太め、小麦の葉はヒョロッと細長めです。