次世代作物開発研究センター

作物見本園

すべての品種の芽が出ました。

11月6日に種を播いてから13日経ちました。前回、11月13日には3品種だけ芽が出ていましたが、きょうは、22品種のすべてで、芽が出ていました。この写真の手前から10列に大麦が、その奥に小麦が植わっています。

芽がほぼ出揃った大麦です。あとで各品種についてご紹介しますが、大麦では、穂に実が6列並ぶものを六条、2列並ぶものを二条といい、手で揉むと実から皮が簡単にとれるものを裸麦、とれないものを皮麦と呼びます。

ここから奥が小麦です。大麦に比べると葉が細いです。次の写真からは、大麦と小麦の品種を植えてある順にご紹介します。大きさを比べられるように、各写真は、だいたい同じ縮尺になっています。

大麦品種「ニューサチホゴールデン」。関東で作付けされており、ビール用として国内で最も多く栽培されている二条大麦です。脂質酸化酵素リポキシゲナーゼを含まないため、香味が長持ちし泡もちの良いビールを作ることができます。

大麦品種「はるか二条」。九州で精麦(せいばく)用として栽培されている二条大麦です。主に焼酎に使われています。病害に強く、穂発芽しにくい多収品種です。

大麦品種「くすもち二条」。九州で栽培されている二条大麦のもち麦です。短稈(たんかん)で倒れにくく、多収です。

大麦品種「ファイバースノウ」。北陸と東北で作付けされており、精麦用として最も多く栽培されている六条大麦です。精麦品質が優れ、主に麦飯用に使われています。

大麦品種「シュンライ」。関東や東北南部で作付けされている精麦用の六条大麦です。精麦品質が優れ、主に麦飯用に使われていますが、一部では麦茶用にも使われています。

大麦品種「はねうまもち」。主に北陸で栽培されている六条大麦のもち麦です。「ファイバースノウ」のもち性突然変異で、草姿や収量などは「ファイバースノウ」と同じです。

大麦品種「カシマゴール」。関東で作付けされている、麦茶用として最も多く栽培されている六条大麦です。オオムギ縞萎縮病に強く、稈が折れにくく、多収です。

大麦品種「ハルヒメボシ」。四国で作付けされている六条裸麦で、裸麦の中では精麦用として最も多く栽培されている品種です。主に味噌用に使われており、硝子質粒の発生が少なく、精麦品質が優れています。

大麦品種「キラリモチ」。関東や中国、北海道等で栽培されている二条大麦のもち麦です。変色原因物質であるプロアントシアニジンを含まないため、炊飯後でも茶色くなりにくいです。

大麦品種「ビューファイバー」。関東で栽培されている二条裸麦で、機能性成分β-グルカンを一般的な大麦の3倍近く含み、大麦粉として、菓子などの原料に使われています。

小麦品種「ゆめちから」。グルテンの力が強く、ブレンド利用に適したパン用の品種です。

小麦品種「きたほなみ」。北海道で栽培されている、高品質な日本めん用の品種で、日本一、生産量の多い小麦です。

小麦品種「春よ恋」。北海道で栽培されている、主に春に種を播く、パン用品種です。

小麦品種「農林61号」。関東~九州で広く栽培されてきた、日本めん用の品種です。

小麦品種「さとのそら」。日本めん用の品種で、関東地域で農林61号に替わって栽培が増えています。

小麦品種「あやひかり」。関東~東海で栽培されている、多収の日本めん用の品種です。うどんの滑らかなモチモチ感が特長です。

小麦品種「ユメシホウ」。関東~東海での栽培に適した、早生で多収のパン用の品種です。

小麦品種「せときらら」。西日本での栽培に適した、多収のパン用の品種です。

小麦品種「ミナミノカオリ」。西日本で広く栽培されている、パン用の品種です。

小麦品種「農林10号」。昭和10年に育成された品種です。肥料を与えても背が低く倒れにくいため、世界的に多収小麦品種の育成に利用されました。

小麦品種「Chinese Spring」。遺伝研究でよく使われる品種です。この品種を用いて、農研機構が参加した国際研究によって、コムギゲノムの塩基配列の解読が達成されました。

デュラム小麦品種「セトデュール」。これは芽が出たばかりです。日本初のデュラム小麦の品種で、パスタに適しています。デュラム小麦はパンやうどん用の普通の小麦と同じコムギ属ですが、別の植物種に分類されます。