作物研究部門

作物見本園

ホオズキの実です。


新たに花の咲いた作物はありませんが、9月6日にご紹介したアシタバ(セリ科)は、小さな花を咲かせ続けています。


人にとっては地味な花ですが、昆虫には魅力的らしく、さまざまな虫が来ています。これはチョウ(ツマグロヒョウモンの雄)。


左側にミツバチ、右側に頭をのぞかせているのがアリ。


ハナアブです。


花盛りと言えば、同じく9月6日にご紹介したアイ(タデ科)の赤い花も咲き続けています。


一方、この地味なのはホウキギ(ヒユ科)。コキアとも呼ばれ、観賞用品種はこの時期にきれいに紅葉するのですが、残念ながらこれは紅葉しない品種です。


こちらはきれいに色づいているホオズキ(ナス科)の実です。


がくが発達した袋の中にこんな果実が入っています。これは観賞用ホオズキで、果実に毒性があります。食用ホオズキは近縁ですが別の植物種です。


果実の中に種子が入っています。下の目盛は1mmきざみなので、種子が直径2mm弱、果実が直径約20mmです。


8月31日にもいくつかご紹介しましたが、マメ科の収穫物の追加です。これはケツルアズキ。名前と違ってリョクトウの近縁種です。


ケツルアズキの莢(右側が先端)は、長さ50mm強です。


子実の長さは約5mm。ブラックマッペとも呼ばれ、日本では主にもやしの原料です。インドでは煮たり煎ったり粉にしたりして食べる重要な豆です。


今度は名前が1文字違いのツルアズキ(別名カニノメ)です。8月の終わり頃に咲き出した花が立派に成熟莢をつけました。


ツルアズキの莢(右側が先端)の長さは約100mmです。


子実の長さは約8mm、アズキに似ていますが、アズキより細長く、へそ(白い部分)が盛り上がっているのが特徴です。