次世代作物開発研究センター

作物見本園

この小さな花は何でしょう?


永年性作物の畑には、ほかの様々な草が生えてきます。手作業で、目的の作物を残して、ほかの草を取り除いています。


2種類の永年性作物の花が咲きました。最初に、この写真の一番手前に見える白い花をご紹介します。


先々週から咲き始めたジョチュウギク(除虫菊、別名シロバナムシヨケギク、キク科)です。これは、花が一番きれいだった先週5月26日の様子です。


ジョチュウギクは花の基部の子房などに殺虫成分ピレトリンを含んでいます。日本には明治時代に導入され、これを利用して蚊取り線香が開発されました(5月26日撮影)。


花ではありませんが、これは作物見本園に一株植わっている落葉低木のサンショウ(山椒、別名ハジカミ、ミカン科)です。4月16日に撮影した出たばかりの新芽は、つやつやしていました。


5月26日にはサンショウの葉がずいぶん茂ってきました。若葉、花、果実を香辛料、薬用、料理の彩りなどとして利用します。


さて、6月4日に花が咲いていたもう一つの作物がこちら、オリーブ(モクセイ科)です。果実からオリーブオイルを絞るほか、果実をピクルスやピザのトッピングなどとして食べるおなじみの作物です。


オリーブの直径6~7mmの小さな花を拡大してみました。白い花びらが4枚あり、だいだい色の葯(やく:おしべの先端の花粉が入った袋)からクリーム色の花粉が散っています。オリーブは基本的にほかの品種の花粉でないと実がつきにくいのですが、この写真の品種「アルベキナ」は自分の花粉でも実をつけることが可能です。


前2枚の写真の品種「アルベキナ」の全体像です。スペイン産で果実は小粒です。


オリーブ品種「マンザニロ」。スペイン産で名前は「小さなリンゴ」を意味します。樹勢がコンパクトです。


オリーブ品種「ルッカ」。イタリア産で緑が濃く、樹勢が開張型で、実が多い品種です。


オリーブ品種「ミッション」。アメリカ産で葉の裏が白っぽく、上への樹勢が強い品種です。


オリーブ品種「コロネイキ」。ギリシア産で干ばつに強く、油の質が良い品種です。


品種「コロネイキ」も花が咲いていました。


オリーブは全部で7品種植わっていますが、あと2品種は現在あまり元気がないので、今回は以上5品種のご紹介にします。


一方、とても元気なのはエリアンサス(イネ科)です。葉や茎の生産量が非常に多く、燃料や新素材の原料等としての利用が期待されています。草丈は2m60cmくらいになりました。